takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

レ ミゼラブル:良き人バルジャンと正しい人ジャベールの葛藤-3

第4部「プリュメ通りの牧歌とサン ドニ通りの叙事詩」 ブルボン王家を倒した1830年の革命がブルジョワジーによって中途半端にされ,王族のオルレアン家のルイ=フィリップを王座につけたにすぎないことが、当時の世相の分析を通じて示されます。前回も触れま…

レ ミゼラブル:良き人バルジャンと正しい人ジャベールの葛藤-2

第2部「コゼット」 1815年6月18日のワーテルローの会戦の話が長く続きます。細部にわたる回顧があったり、モンフェルメイユの宿屋の主人テナルディエ(コゼットの養父)の話があったりです。テナルディエは戦死者の金品を奪うならず者でした。しかし、死んだ…

池袋駅での不思議な事件、実害は無し

少し脱線します。土日の2日間、麹町にある「ヒューマン リスペクト」と言うスクールで、マインドマップのビジネス応用講座を受講してきました。マインドマップは、本で形だけ覚えて我流の使い方をしていたのですが、この際だからしっかり基礎からやろうと講…

レ ミゼラブル:良き人バルジャンと正しい人ジャベールの葛藤

レ ミゼラブルは、映画も舞台も大ヒットでしたからあらすじは、ご存知の方も多いでしょう。しかし、映画も舞台も大長編の小説を普通の人が観られる時間(3時間以内)にまとめるために、カットされているところも多くあります。とくに、ジャン バルジャンが、…

失われた時は見つかったのか・マルセル プルースト

マルセル プルースト(1871年7月10日~1922年11月18日・51歳で亡くなっています)の本当の名前は、ヴァランタン=ルイ=ジョルジュ=ウジェーヌ=マルセル プルーストです。日本の「寿限無」には負けますが何とも長い名前ですね。ご本人のサインは、何時もマ…

魂の作家・ロマン ロラン

ロマン・ロラン(Romain Rolland:1866年~1944年)は、フランスの、理想主義的ヒューマニズム - 平和主義 - 反ファシズムの作家です。戦争反対を世界に叫び続け、フランス国内よりも海外で多くの支持を受けています。 ロランの代表作は「ジャン クリストフ…

ロマン派の巨匠: ヴイクトル ユゴー

昨日は、フランス文学の衰退と書きましたが、文学全体が衰退している訳でその中でもフランス文学はかつての全盛時代と比較すると特に魅力が無くなったと言えるでしょう。 先ず、3人の作家、ユゴー、ロラン、プルーストを三日に分けてご紹介します。その後、…

衰退するフランス文学

「本当の発見の旅とは、新しい風景を探すことではなく、新しい物の見方を得ることだ。」 フランス文学は、サルトル、カミュの全盛期を最後に1970年頃から衰退しています。 私は、工業化学科の学生だったくせに、フランス文学の大長編小説が大好きでした。上…

海が汚れていく、小さな石油流出も積み重なると・・・

先月(3月)21日、テキサス州ガルベストン湾で漏れ出た63万5000リットルの石油のような明白な石油流出は通常、油にまみれて真っ黒になった野生動物の写真を伴って世界的なニュースとなります。 例えば、毎日新聞には以下のような記事が載っていました。 ガル…

技術士受験申込み開始

今週の月曜日14日から、申込み書の受付が開始されまました。平成26年度の二次試験を受験される方は、そろそろ覚悟を決める時です。初めての方は、今から少し緊張するかもしれません。リベンジに燃える方なら、闘志が沸いてくるかもしれません。 ここで、大事…

福島原発事故-24

事故当時から数日の間で下された判断の中で今もミス判断と言われているものが、大きく4つがありました。 地震翌日の12日朝にベントが遅れていたので、菅首相が福島第一原発に乗り込んで活を入れたこと(しかし、吉田所長に決死隊を作ってベントを開けますと…

福島原発事故-23

福島第一原発事故の直接的な技術的要因は、福島第一のl~ 4号機だけが、多重化で準備されていたはずの交流電源・直流電源・配電盤が揃って全滅したからです。全く電気が無い状態でしたから、非常用装置が動かないだけでなく、原子炉内部の状態を表示する制御…

福島原発事故-22

久しぶりに、原発の話に戻ります。 東京電力(東電)は、首都圏を含む関東一円に電力を供給する、日本最大の電力会社です。その販売電力量は、日本全体の約3分の1に当たる2934億kWh(2010年度)で、イタリアー国の消費電力に相当します。 それほどの、大電力会社…

STAP細胞と科学の歴史-常温核融合

N線は110年前、ポリウォーターは50年前の事例です。このブログを読んでくださる方の中には、「そんな昔の例では仕方がないのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。加えて、このような逸脱が発見者や周りの科学者の間でどのように、何時から注目…

STAP細胞と科学の歴史-ポリ ウォーター

ポリ ウォーター(異常水)は、1966年にボリス デリャーギンというロシア人科学者によって発見されました(正確には発見ではありません)。デリャーギンは、モスクワから160キロメートルほど離れた研究所に勤務していた一研究者です。この特殊な形態の水は、…

STAP細胞と科学の歴史-N線

ルネ ブロンドロ(1849~1930)は、N線の発見者 という名誉とはいえないような名誉をもっています。ブロンドロはフランスのナンシー大学(現在もソルボンヌと並ぶ一流大学)の研究者で、傑出した物理学者であり、1800年代後半には数々のすぐれた物理学上の業…

STAP細胞と科学の歴史

私自身はあまり関心がありませんが、昨日は「STAP細胞」の件でマスコミは大賑わいでした。これまでの科学上の大発見でも、後になって間違いだったというものは数多くあります。もちろん、発見者には、人を騙すつもりは毛頭ありませんでした。 福島原発の記事…

学会で何をするか

一般の方に学会と言うと、某大手宗教団体を思い浮かべるようです。 残念ながら、私は、宗教心皆無、「10万馬力の科学の子」ですのでそちらの学会には入りません。私が入っている学会は機械学会と失敗学会、医療機器学会です。技術士会にも入っていますがあれ…

ムーミンの仲間孤独を愛するスナフキン

昨日に続きます。こんどはスナフキンと言うムーミン登場人物?の中で常に人気1位になる名物キャラクターの台詞です。スナフキンは自由と孤独、音楽を愛する旅人です。物事を所有することを嫌い執着心を嫌っています。冬の来る前に南へ旅立ち、春の訪れととも…

ムーミンの仲間ミイ

突然、へんな話で恐縮ですが、皆さん「ムーミン」て知ってますか? 私は、子供の頃からあまりテレビを見ない方だったので、「昔、テレビでアニメを放送していたな」ぐらいしか記憶がありません。 ムーミンは、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの『ムーミ…

原子力安全委員会と原子力安全・保安院-2

平成23年(2011年)3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所事故は、日本の原子力行政に大変な衝撃を与えました。原子力発電を推進する「資源エネルギー庁」にとってはまさに死活問題です。当時の民主党政権は、原子力を推進する「資源エネルギー庁」…

原子力安全委員会と原子力安全・保安院-1

原子力事故の話に戻ります。 ここで書いている記事は、5つの報告書を精査しレポートに纏める中の一部です。全て書くことはできないのですが、原稿料が入る訳ではないので半分以上は公開しています。ただ、話があっち、こっちに飛ぶためブログの読者の方には…

技術士受験申込み書の書き方-3

5行の業務経歴の中から一つを選んで「〇」印をつけ(絶対に忘れないこと)下にある記入欄に選んだ業務の詳細を記入します。注意しなければならないのは、720字以内、図表は不可、半角文字も1字とする、と言うことです。加えて、業務の詳細に書くことは「当…

技術士受験申込書の書き方-2

平成26年度の技術士試験申込み受付は、4月14日月曜からです。申込書のダウンロードは、昨日の1日からできるようになっていますから、ダウンロードされていない方は早めにダウンロードして下さい。 それでは申込書上欄、業務経歴の書き方についてご説明します…

技術士受験申込書の書き方-1

もう暫く、技術士試験の関連記事が続きます。 以下、日本技術士会のサイトから受験概要を抜粋しました。 -技術士法に基づく「技術士」になるための試験- 日程表 受験申込書配布期間平成26年4月1日(火)~5月8日(木) 受験申込受付期間平成26年4月14日(月)~5…