takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

技術士試験、これも頭に入れておこう

2012年版・「エネルギー白書」を購入した。ネットでPDF版を見ることができるのは承知しているが、何度も眺めて、あっちこっちのページを見るには本の方が便利である。そのため、「ものづくり白書」、「中小企業白書」、「科学技術白書」、「エネルギー白書」…

技術士試験まで後5週間・択一問題解法のカギは計算問題

本日2本目、8月3日と4日は技術士2次試験日である。残り5週間、ラストスパートに入る人と諦めムードでだれてしまう人に分かれる頃だと思う。 私の場合、結果的に落ちたH23年は、ラストスパートで張り切っていた。逆に合格したH24年は、諦めムードで「また、ダ…

韓国ソウル市の三豊百貨店崩壊

1995年(平成7年)6月29日17時57分(KST、日本時間同)、三豊百貨店は、営業中に突然5階建ての建物の両端の一部を残し、跡形もなく崩壊した。死者502名・負傷者937名という世界的にも例のない大惨事を起こした。 この事故は、事故後200時間以上を経て瓦礫の…

65年前の大災害、福井大地震

1948年(昭和23年)6月28日16時13分29秒、福井県を中心に北陸から北近畿でマグニチュード7.1の地震が発生した。通称「福井大地震」と呼ばれるこの地震は、戦後復興間もない福井市を直撃した都市直下型地震である。 福井県での死者数は3,728名、石川県が41名…

2度目が拙かった、雪印集団食中毒事件

2000年(平成12年)06月27日、雪印乳業(株)大阪工場製造の「低脂肪乳」等を飲んだ関西地方の一般消費者で食中毒が発生した。報告があった有症者数は14,780名に達した。さらに食中毒発生後、社告の掲載、記者発表、製品の自主回収などが遅れ、食中毒の被害…

エネルギー単位の整理をしよう・2

昨日、少し書いてみて1回や2回で終わらないことが分ったので、事故があった日は除いて暫くの間エネルギー単位の整理を続けると思う。 伝えたい内容を書き終えた後で総括する方がお分かり頂けると思うから、最後にまとめを書くことにしたい。 今回は、様々な…

エネルギー単位の整理をしよう・1

エネルギーの単位は色々あって分かり難い。石油や石炭、天然ガスの輸入量・消費量でもキロリットル、キロトン、バレルがあり、さらに、「このエネルギーは原油に換算すると〇万トンです」などと言うものもある。 H23年(落ちた)・H24年(受かった)と技術士…

原子力発電あれこれ・「原子の力」と言うけれど

ここで、原子力の利用についてもう少し考えておきたい。 今回参考にしたのは、「原子力百科事典-ATOMICA」というサイト。大変便利で詳しく掲載されているので、原子力発電や核エネルギーに興味がある方は、ぜひご覧頂きたい。 ウランの核分裂反応で放出され…

トリウム溶融塩型原子炉が普及しない理由

次世代原子炉として海外では注目されている「トリウム溶融塩型原子炉」だが、問題点もある。ネットでは配管の腐食問題が指摘されているが、これは1950~60年代にアメリカの実験炉で使用されたように、インコネルやハステロイの合金で解決できると思う。50年…

中国は次世代原子炉の開発に着手

6月21日は、特に事故・災害が発生していない。そのため、日経新聞の記事から次世代原子炉の話しを紹介する。以下は、6月19日の記事。 中国、次世代原子炉の開発急ぐ 「トリウム」に脚光 編集委員 安藤淳 エネルギー需要が増大する中国で、次世代原子炉を開発…

11年前、中国で起こった炭鉱爆発事故・114名が犠牲に

2002年(平成14年)6月20日、中国東北部、黒龍江省鶏西市にある炭鉱で、ガス爆発が発生した。当時、139人が坑内で作業していた。坑内の換気装置の不適切な操作と管理が充分に行われていなかったためにガスが充満し爆発したものと考えられる。事故により、114…

松濤温泉シエスパで爆発事故・南関東ガス田は注意が必要

2007年(平成19年)06月19日午後2時18分 、東京都渋谷区 にある女性専用会員制温泉施設「松濤温泉シエスパ」(ユニマットグループ)の別棟で爆発事故が発生した。 事故概要 源泉くみ上げ施設で爆発、女性従業員の3人がその爆風によって全身を打つなどして死…

杉並区小学校での校舎天窓落下事故

2008年(平成20年)6月18日午前9時半頃、東京都杉並区第十小学校の3階屋上で授業が行われていた。授業中、男子児童が屋上にあるドーム型の天窓に乗ったところ、天窓が割れ、12メートル下の1階床に転落し、全身を強打した。 男子児童は救急車で病院に搬送され…

3・11以前に、福島第一原子力発電所2号炉緊急自動停止

2010年(平成22年)6月17日、 東京電力福島第一原子力発電所において、2号炉が緊急自動停止した。制御板補修工事にミスがあり、常用系電源と非常用電源(常用系から供給されている)から外部電源に切り替わらなかったことが原因である。そのため、冷却系ファ…

中部電力浜岡原子力発電所で発電機もタービンが損傷

2006年(平成18年)6月15日、静岡県御前崎市にある中部電力浜岡原子力発電所で発電機もタービンが損傷して自動停止し、続いて原子炉が自動停止した。 タービンのカバーを外して内部点検したところ、低圧タービンの外側から3段目の動翼1本が、車軸への取付部…

やはり、熱を吸収しているのは「海」のようだ

忘れてていたが(見落としとも言える)、1972年(昭和47)6月14日には、日本航空ニューデリー墜落事故が発生していた。この事故は日本航空の自主運行開始後、最初の旅客の死亡事故だった。 日本航空の471便(DC-8-53型)がニューデリーのパーラム国際空港(現…

日本は2013年の太陽光発電導入量が世界一らしい、でも、だから何に?

気候変動のことを書く予定だったが、昨日、面白いニュース記事を発見したのでそのことについて考えてみたい。 以下の記事は、他の新聞でもいくつか見受けられたから、ご覧になった方も多いと思う。日本は2013年の太陽光発電導入量が世界一になったという記事…

管用起爆薬を製造中に爆発事故・原因のジアゾジニトロフェノールは第5類危険物

2002年(平成14年)06月12日、宮崎県延岡市の化学工場で、爆発事故が起こった。工場では、事故当時、電気雷管用起爆薬を製造するため原料を乾燥させ造粒中であった。 原因は二つ考えられた。乾燥機の部品にヒビが入っていて、そこから侵入した起爆薬が摩擦な…

地球気候変動のメカニズム・1

6月11日は、特に書くべき事故・災害は見当たらない、そこで、今回は地球温暖化について少し書いておきたい(何回かに分けて)。この問題も技術士試験に良く出るので受験される方は参考にして欲しい。ただし、答案論文で「温暖化は間違いだ」と書くのは止めた…

ヒドロキシルアミンの爆発事故・工場は跡形も無く吹き飛んだ

2000年(平成12年)06月10日、群馬県 尾島町にある日進化工株式会社・尾島工場で、ヒドロキシルアミン50%水溶液の再蒸留塔(減圧蒸留,操業温度50℃)が爆発、火災となった。 再蒸留塔は跡形もなく吹き飛び、周囲半径1.5kmの住宅等に爆風の被害があった。工場内…

再生可能エネルギーを考える・3

一応、今回でこのテーマは終了する。 また、データの出典を書き忘れていたので、纏めて書く。 東京電力のサイト 電力中央研究所のサイト 中高生のためのエネルギー情報ポータルサイト 電気事業連合会のサイト 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の…

再生可能エネルギーを考える・2

昨日に続いて再生可能エネルギーについての個人的見解を述べる。 再生可能エネルギーの殆どは、太陽エネルギーに由来する。太陽光、太陽熱発電は無論のこと、風力も元を質せば太陽エネルギーと言って良い。また、水力も揚力発電は別だが、水を大気中に蒸発さ…

再生可能エネルギーを考える・1

3・11以降、再生可能エネルギーという言葉を聞かない日はなくなった。技術士の試験問題にも部門を問わず出題されている。個人的には、原子力を安全に運転すればよいと思っているが、世の中がそれを許さないらしい。 6月7日~9日の3日間は特に書くべき事故・…

隕石の衝突から地球を守る

本日も、外出先から変則的な時間にブログを更新する。 2002年(平成14年)6月6日、ギリシャのクレタ島とリビアの間、地中海上空で、小天体が爆発した。小型の原子爆弾程度のエネルギーで爆発したが、この天体の地球への接近は検出されていなかった。海洋上の…

関西電力海南火力発電所での事故・60万Kwの発電機はバラバラに

1972年(昭和47年)06月05日 、 和歌山県にある 関西電力海南火力発電所において60万kW蒸気タービンの試運転中、タービン軸および発電機軸が破損した。タービン、発電機、励磁機の各部が損壊し飛散するとともに、発電機から火災が発生した。バランス調整不…

欧州アリアン5の打ち上げは、失敗から始まった

1996年(平成8年)06月04日、フランス領ギアナにある欧州宇宙機関(ESA)の発射基地、からヨーロッパ最新の無人サテライト発信ロケットが打ち上げられた。しかし、打ち上げ後約40秒後に爆発した。これは慣性座標システムのソフトに仕様と設計のエラーが生じて…

シンドラーエレベータ・最初の死亡事故は港区芝

2006年(平成18年)06月03日、東京都港区芝にある23階建てマンション「シティハイツ竹芝」(23階建て)の12階でエレベータ事故が発生した。住民である、高校2年生が自転車を引きながらエレベータから後ろ向きに降りようとしたが、扉が閉まらないまま急にエレ…

航空機と鉄道事故、二つの事故を一度に

6月2日は、残して起きたい2つの事故が発生しているため、両方に触れておきたい。 1つ目は、35年前(1978年・昭和53年6月2日)の日本航空115便しりもち事故。 2つ目は、21年前(1992年・平成4年6月2日)の関東鉄道常総線列車衝突事故である。 最初の日本航空1…

焦りと雨が操作ミスに繋がった、アメリカン航空1420便オーバーラン事故

1999年(平成11年)6月1日、 アメリカ合衆国アーカンソー州・リトルロックリトルロック・ナショナル空港で死者11名、負傷者110名となるオーバーラン事故が発生した。 1999年6月1日22時40分、アメリカン航空1420便(運航機種はマクドネルダグラスMD-82)が、…