寒くなりましたね。
今年も終わりに近づいています、と毎年言っている自分が笑えます。
今年は本業が多忙で、小説が書けませんでした。
このところ、現代の小説や映画を読んだり観たりしていますので、今回は邦画を紹介します。
「恋妻家宮本」
原作は、重松清さんの「ファミレス」です。
2017年頃に放映された映画ですが観たことありますか?
妊娠をきっかけに学生結婚した夫婦がテーマとなっており、結婚した当初からお父さんとお母さんの関係でした。
そんな夫婦が子供の独立後、改めて夫婦の形を考えるといったストーリーです。
分類がコメディなだけあって時には声に出して笑ってしまうこともありながら、改めて「夫婦ってなんだろう」「結婚ってなんだろう」と考えさせられる映画でした。
そして何より夫婦役の阿部寛さんと天海祐希さんが似合っていて良かったですね。
子供が独立した直後に夫は妻が用意した記入済みの離婚届を発見してしまうのですが、彼は動揺してしまうんですよね。
「こんなに家族のために頑張ってきたのに、家族も仲良くて、全てが順風満帆だったはずなのにどうして?」と。
借金癖があるわけでもない、DVや不倫をするわけでもない・・・夫は必死に「どうして離婚届が用意されていたのか」を考えていきます。
と、まぁ結果はネタバレになってしまうので気になる方はAmazonプライム・ビデオで観てみてください(笑)
(https://www.amazon.co.jp/gp/video/getstarted)
でも、改めて考えてみると「夫婦って色々な形があるんだなぁ」って思いますね。
他人から見たら順風満帆に見えてても一概には幸せとはいえないようです。
1番考えさせられたのは「何が正しいのか」「何が優しさなのか」ということ。
自分にとってはこれが正解だと思っていても、相手にそれを強制すれば押しつけになってしまう・・・それって全然優しくないことですよね。
特に家族や子供には「こうあるべき!これが正解!」と意見を突き通してしまうことってあると思いますが、他の人の意見も聞くことこそが優しさです。
「正しさと正しさだとぶつかり合ってしまう、でも優しさなら重なって大きな優しさになる」
自分もなかなかできていなかったなぁ、と反省します。
みなさんは「結婚って良いもの?」と聞かれたら「すごく良いもの」と答えることができますか?
またそれを、自分のパートナーに聞いても同じく「良いもの」と返ってきますか?
もしお互い良いものと思えるなら、夫婦でいてくれたことに感謝するのも良いかもしれません。
今日はそんな温かい気持ちにしてくれた映画のお話でした。
次回は、新作「沈黙のパレード」をご紹介します。