東野圭吾の名作だと思う、「沈黙のパレード」
映画【沈黙のパレード】を観てきました。素晴らしいストーリーに感服
先日映画館で話題の沈黙のパレードを観てきました。
(https://galileo-movie3.jp/sp/index.html)
です。
さすが人気である理由がわかりますね、一瞬でも他のこと考えたりしたら置いていかれてしまうようなスピード感がありました。
現在の日本では「黙秘権」というものがありますが、それを逆手に取った加害者がテーマとなっています。
沈黙を突き通せば罰は免れるとわかっている加害者は、人を殺めても反省することなく黙秘を続ける日々を送るだけ。
証拠が残っていても罰をあたえることはできないのです。
天才ガリレオはそんな加害者を「警察が生み出したモンスター」と警察に言い放つシーンがありましたが、まさにその通りだと思いました。
そんな加害者を人は「殺されても仕方がない人間」と言いますが、あなたはどう思いますか?
ほとんどの人は一度は他人を憎いと思ったことがあると思います。
大切な人を傷つけられたら殺意すら抱いてしまうこともあるでしょう。
でもやったら負け、やったら終わりなんですよね…
この映画を見て「法律は正義なのか」を考えさせられました。
あとはガリレオシリーズでよく思うのは「犯人も頭がいいなぁ」ってことですね。
湯川先生に1度は「さっぱりわからない」と言わせちゃうんですから大したものです。
今回は1人の女子学生をめぐってさまざまな人が関わり、さまざまな人が自分の中の「正義とはなんなのか」を問いただします。
「法が守ってくれなかったから天罰が下ったんだ」とすら思う人も出てきてしまいます。
難しい問題ですよね。
クライマックスでは「えー!まさかのそういう展開?!」という気持ちがありました。
きっと映画を観た人たちは同じように思った人も多かったはず。
東野圭吾さんの小説にはよくありますけど。
なんだか悲しくも深い映画でした。
そしてどうか、どうか誰も人を殺めないでほしいと願う自分がいました。
真実を暴こうとする湯川と、もうこれ以上真実を暴かないでくれと対立する草薙の姿を見て「正直どちらの気持ちもわかるなぁ」というジレンマを抱えていましたね。
遺族が懸命に生きていく姿に勇気をもらい、別の夫婦が描く嫉妬が渦巻くストーリーなどたくさんありましたが、最後は「あぁなるほど、そういうことだったのね」と全てが繋がります。
よくある終わり方が中途半端みたいな感じではなかったからそこは良かったかなと(笑)
2022年11月現在では放映回数こそ少なくなってきたものの、まだ映画館で観れるところが多いです。
この映画はぜひたくさんの人に観ていただきたい映画だと思っています。
まだ観てない人は早めに映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか。