takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

人類=ホミニン=Hominins-2

 ここで、地質年代の呼び方を少し説明します。

 大きく分けると恐竜たちが滅んだ6600万年前で中生代が終り、その後は新生代です。しかし、新生代は時間的距離が近いため細かな違いを精密に調べることができます。そのため、中生代三畳紀ジュラ紀白亜紀と分けたように、新生代も、古第三期、新第三期、第四期とわけ、さらに以下のように分けています(年数はおおよそです)。

新生代 :(6600万年前~現在)

    古第三期 :(6600万年前~2303万年前)

         暁新世(ぎょうしんせい) :(6600万年前~5600万年前)

         始新世(ししんせい):(5600万年前~3390万年前)

         漸新世(ぜんしんせい) :(3390万年前~2300万年前)

    新第三期 :(2300万年前~258万年前)

         中新世(ちゅうしんせい) :(2300万年前~500万年前)

         鮮新世(せんしんせい) :(500万年前~258万年前)

    第四期  :(258万年前~現在)

         更新世(こうしんせい) :(258万年前~1万年前)

         完新世(かんしんせい) :(1万年前~現在)

 また、さらに細かく分けられているのですが、ここでは必要ありませんから書きません。それに、普通の人ならこれだけ覚えれば十分です(技術士で応用理学部門を受ける場合でもおそらく十分です)。

 さて、人類の祖先の骨は、太字で強調した中新世の終わり頃の地層から見つかっています。前回のサヘラントロプス・チャデンシスは700万年前でした。今回は、アルディピテクス・カダバ580万年~520万年まえのご先祖様です(本当に人類の直系であるかどうかは、分りません)。彼らの骨は、下顎骨、腕、足、鎖骨などが断片的に見つかっているだけで、頭蓋骨は見つかっていません。しかし、見つかっている骨は、類人猿のものとは異なる特徴を有し、逆に人類の仲間である特徴を持っています。おそらく、この後出てくるアウストラロピテクス・アナメンシスやアウストラロピテクス・アファレンシスの先祖である可能性が高いと言われています。

 続きます。