男性用ビジネスシューズ:種類とメンテナンス-2
靴の種類に関してもう少し書きます。
もう少し初歩から行きましょう。
先ず、靴の部分的名称です。
朝日新聞社刊「紳士靴を嗜む」:飯野高広著より
9番のブローキング部分に穴飾りが無いといわゆるストレートチップと呼ばれるフォーマルな靴になります。
穴飾りは、靴全体の印象を決めるため、極めて重要です。
穴飾りが多いと、どうしても派手、明るい、カジュアルな靴になります。
今の私は、ほとんどフォーマルな場が多いため、穴飾りの多い靴を持っていません。
例えばたとえ黒の靴でも、以下のようなくつは、フォーマルな場所には適していません。(三陽山長:燕之介)
まして、赤茶色だとこうなります。(三陽山長:準之介)
見た目もカジュアルですね。もちろん、業界にもよると思います。
正直、IT業界の方は、カジュアルでも許されるようです。
そのため、セミナーや研修の講師でも、IT業界の中で行うときは、あまりフォーマルだと仲間意識を持って貰うことができません。ただ、私の場合は、そのような服も靴も持っていないため、せいぜい、ネクタイをしない程度です。もちろん、理由は説明します。
さて、やっと靴の手入れに入ります。
これは、実に色々あります。また、私自身色々試しました。クリームも色々試しています。ですから、絶対基準でこの方法が良いとは言いません。時間と手間の問題もあります。また、履く回数にも関係するでしょう。最初に書きましたが、私は8足でローテーションしていますから、8日に1回程度です。休みの日はほとんど家にいます。ですからざっくり、月に3回ぐらい履くだけです。
その私は、靴の手入れを以下の手順で行います。
- ブラシで汚れを落す。
- リムーバで前回のクリームを落す。
- 栄養・保革クリームを塗る。
- グローブでポリッシングする。(ここで完了)
- 防水スプレーやワックスは使いません。
基本的にこれだけです。
また、現在、靴のクリームはサフィールしか使っていません。
上記の作業は、履いて帰った次の日の朝行います。
ただし、雨の日に帰宅した時は、乾いた布で水分を拭き取ります。
その後(以下の作業は、天気に関係ありません)、靴の中に防臭スプレーを吹きかけ、玄関の壁にかかと部分を上に立てかけます。そして、次の日に上記の作業を行います。要するに雨の日は、帰った後に水分を拭き取る作業がプラスされます。
また、かかとの交換がありますから、12~14ヶ月に1回、プロのメンテナンス兼かかと交換に出します。
お勧めの店は以下です。
1)ユニオンワークス(特にお勧め)
この4店なら後悔することはないと思います。
オールソール交換で1万5,000円程度です。
ただし、オールソール交換は、3~4年に一度でしょう。
普段は、キズ消しとかかとの交換ですから、1万円はしません。
もっとも、1年に1回、メンテナンスに出せば普段は自分でなにもしなくて良いと言うことはありません。私が行っている作業程度はやって下さい。そうしないと靴が傷みます。私の作業程度でしたら、10分掛かりません。
また、収納するときは必ずシューツリーを入れましょう。
私のお勧めは、コルドヌリ アングレース
ダスコも良いのですが、少し高いです。
上は、11,000円ぐらい、下のダスコは15,000円ぐらいです。
ただし、シューツリーは半永久的に使用できます。
変な例えかもしれませんが、靴のケアは女性の化粧と同じです。洗顔して、化粧を落すのは必要ですよね。クリームや、ましてワックスを塗りっぱなしでは靴が傷みます。
次回からは、革小物やネクタイ、ワイシャツ、最後にスーツまでご説明します。
以下のリンクは、スコッチグレンのサイトです。メンテナンス作業の動画もありますから、どうぞ。