福島原発事故-18
今日は、3月11日です。平成26年西暦だと2014年ですから、平成23年の東日本大震災から3年経ちました。テレビでは特別番組を放送するようですが、あれほどの災害であっても世間一般ではだいぶ薄れているようです。もっとも、人間とはそう言うものなのでしょう。
あの日、18時頃仕事を終えて帰ろうと思ったのですが東上線は動いていませんでした。たまたま、同じ方向へ帰る車通勤の社員に乗せてもらって帰りました。途中、1軒か2軒の家でブロック塀が倒れていたことを覚えています。
何度も書いていますが、国内では第二次世界大戦後の自然災害で死者・行方不明者の合計が1万人を超えたのは初めてです。日本政府は震災による直接的な被害額を16兆円から25兆円と試算しています。また、世界銀行の推計では、自然災害による経済損失額としては史上1位としています。
それでは、警察庁が昨日発表した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の被害状況と警察措置」を見てみましょう。
1)死者
北海道- 1人
青森- 3人
岩手- 4,673人
宮城- 9,537人
山形- 2人
福島- 1,607人
東京- 7人
茨城- 24人
栃木- 4人
群馬- 1人
千葉- 21人
神奈川- 4人
合計- 15,884人
岩手、宮城、福島が突出しています。
東京では、九段会館の天井が崩れて2人が犠牲になったことを覚えています。他に、町田市でスーパーの外階段か何かが崩れてそこでも2人亡くなったと思います(記憶では、建築基準を満たしていない付帯設備だったと思います)。
2)行方不明者
青森- 1人
岩手- 1,142人
宮城- 1,280人
福島- 207人
茨城- 1人
千葉- 2人
合計- 2,633人
これも、3県が突出しています。
3)負傷者(重傷・軽傷合計)
北海道- 3人
青森- 111人
岩手- 213人
宮城- 4.145人
秋田- 11人
山形- 29人
福島- 182人
東京- 117人
茨城- 712人
栃木- 133人
群馬- 40人
埼玉- 45人
千葉- 258人
神奈川- 138人
新潟- 3人
その他- 8人
合計- 6,148人
この場合の軽傷者は、警察に届けられて件数だけです、普通の意味での軽傷者数は遙かに多いと思います。
3年経って、上記の通り集計されています、阪神淡路大震災の時は、数字が確定すまで10年近く掛かりましたから今回も同じくらい、あるいは、もっと長く掛かると思います。
また、建物に関しては
全壊が127,302棟、半壊は272,849棟です。
このほか、全焼、半焼の家、床上床下浸水の家や一部破壊など数万棟もあります。被災された方は本当にお気の毒です。申し訳ありませんが、それ以外に言いようがありません。まさに、言語を絶しています。
最後に、不確かな情報・流言に関する注意も掲載されていますので、見ておいて下さい。