ハラールとハラーム
2020年(平成32年)の東京オリンピックに向けてアラブ諸国の人達に対する対応(おもてなし)を行う必要があるそうです。日本は、石油に関してはほぼ中東のアラブ諸国に頼り切りですから当然だと思います。また、近くて遠い東アジアの国と違ってアラブ諸国は親日派も多く、対日感情は抜群です。もっとも産出する原油を大量に買い付けていますから、向こうにしてみれば大口の顧客です。開発のお手伝いもしました、対日感情が悪いはずはありません。古い話ですが、バルチック艦隊を壊滅させ、ゼロファイターでアメリカと戦った国に対して畏敬の念を持つ人も多いそうです。
そんなアラブ諸国ですが、宗教に対し割とノー天気な日本人と異なり、自分たちの宗教に厳格であろうとする人が多い国でもあります。トルコなどは、比較的世俗化が進んでいますが、サウジアラビアはとても厳しくイスラムの教えを守っています。食べ物、着物、行動パターンまでイスラム法で許された範囲でしか行いません。そして、その許された項目をハラールと言い、禁じられた項目はハラームと言います。時々、勘違いして食べることができる物をハラールと思っている人もいますが、そうではありません。禁じられた項目は全てハラーム、許された項目がハラールです。また、ハラールとハラームの中間にある、疑わしいものシュブハと言います。
エンジニアの私が、何でこんなことを書くかと言いますと知り合いのエンジニアにサウジアラビアから日本に勉強にきている人がいてその人から聴いた話が興味深く面白かったからです。アラブ諸国の人達は、旅行で外国を訪れた時お金をいっぱい使うそうです。世界に16億人いると言われるイスラム教徒(ムスリム)に対し対応力をあげて日本に大勢きて頂いてオイルマネーを沢山使ってもらいましょう。これから、本のベストスリーもご紹介しますが暫くの間両方の記事を交互に書くと思います。薬事法に関しては7月頃から始めます。
註:イランも厳格なムスリムの多い国ですが、イランは元ペルシャでありアラブではありません。また、インドネシアも宗教に対し厳格な国でムスリムも多いのですが、やはりアラブではありません。