takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

ユナイテッド航空811便の貨物室ドア脱落事故

1989年(平成元年)2月24日午前2時9分9秒にハワイ・ホノルル国際空港付近の高度約22000フィート(約6700メートル)で発生した事故である。飛行中のユナイテッド航空811便(ボーイング747-122型機)の貨物室ドアのロックが飛行中にはずれ、同ドアが脱落した。

811便は、アメリカ合衆国・カリフォルニア州・サンフランシスコ国際空港発、ロサンゼルス国際空港経由して、さらに、ハワイ州・ホノルル国際空港を経由、ニュージーランド・オークランド国際空港へ向かう途中だった。乗員乗客は、併せて355人が搭乗していた。

離陸からわずか17分後、貨物ドアのロックが勝手に解除されてドアが開き脱落。さらに、ドア周囲の機体の右前部の壁に大きな穴が空いて急減圧が発生、乗客9人とその他固定されていないものが機外へ吸い出された。それらが右主翼、第3および第4エンジンにダメージを与えた。この際、吸い出された乗客の何人かがエンジンに吸い込まれたことが後の事故調査によって判明している。 特に第3エンジンのダメージはひどく、すぐに故障したため、機長らが出力を下げた。 一方、第4エンジンも故障し炎を吹き始めたため、第4エンジンも止められ、811便は下降を始めた。 機体に穴が空いたことを知ったクルーは、旋回してホノルル国際空港に引き返し、811便は奇跡的に緊急着陸を果たした。死者は9名。負傷者は35名であった。乗客の多くは、シートベルトを着用していたため機外に吸い出されずに済んだ(機長が前方に薄雲を発見したために、シートベルトサインを点灯させたままにしていた)。

当初事故原因と考えられたのは、金属疲労だった。ドアロックの金属疲労が起こり、飛行中にロックがはずれ脱落したと考えられた。しかし実際は、貨物室ドアの電気システムの不具合により、ドアをロックしていたアームが動いてしまった為にドアロックが外れ、脱落していたことが分かった。この事実は犠牲者の家族により突き止められ、国家運輸安全委員会により認定された。

 

ここまでは、ウィキペディアから省略・加筆して転載した。////

 

1990年より以前は、この「飛行中にドアが勝手に開く」という事故が割と多い。ドアは、もともと開く物だから何かの不具合が発生した場合、意図せず開いてしまうことはある。飛行機の場合は、それが致命傷となるため、2重3重にロックされているはずだ。現在は、電気システムが故障しても機械的なロックは外れないようになっている。これも、過去の事故から学んで改良されたのだろう。

地上を走る電車の場合は、多重ロックにはなっていない。そのため、走行中にドアが開くという事故は飛行機よりも多い。

2005年:東京メトロ有楽町線

 16日午前8時過ぎの東京メトロ有楽町線で、時速約50kmで走行中だった新木場発清瀬行き普通電車の進行方向右側のドアが突然、一斉に開いた。通常は安全装置が働くが、原因不明で解除されていた模様。

2006年:JR土讃線 

 7日午後6時ごろ、香川県三豊市財田町のJR土讃線讃岐財田坪尻駅間を走行していた岡山発中村行き特急列車「南風19号」(3両編成、乗客約100人)の最後尾のドアが突然、ほぼ全開状態に開いた。列車は緊急停止した。ドアが開いたまま約500メートル走行したとみられる。

2006年:東急大井町線

 大井町線走行中にドア開く 

 東急大井町線で時速50kmで走行中にドアが開く事故があった。

2007年:東急東横線

 東急東横線の武蔵小杉駅(川崎市)で今月10日、下り電車が発車した直後に、車掌のミスで全車両の右側のドアが一斉に開くというトラブルが起きていた。

たまたま、満員電車ではなかったようで、けが人は無し。しかし、有楽町線や東急東横線で朝のラッシュ時間に発生した場合、電車から大勢の乗客が押し出されることになる。恐らく、死亡事故になるだろう。(他の路線は、混み具合が分からない)

電車のドアに寄りかかるのは、止めた方が良い。