takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

ワイシャツの基本

ワイシャツは、スーツの下で動きます。ですから、スーツの動きに合わせて動くワイシャツは、着心地が良いのです。

着心地の良いワイシャツは、長時間着ていても、身体が違和感を感じません。素材には十分拘った方が、良いと思います。

 

日本では時々、半袖シャツにネクタイを締めて、上着を羽織る方もいますが、あれは反則です。加えて、これも日本では多いですが、ボタンダウンのシャツにスーツを着るのも反則です。とは言え、あまりに多く人がボタンダウンにスーツを着ています。そのため、だれも変に思わなくなったと言うのが正直のところでしょうか。

ボタンダウンのシャツは、元々、スポーツをするときに襟を固定させたいと言うアイデァから生まれました。ですから、フォーマルなスーツの下に着るべきワイシャツではありません。ブレザーなら大丈夫です。ブレザーは、スポーツ用ジャケットですから、ボタンダウンのワイシャツと合うのです。

当然のことながら、冠婚葬祭でボタンダウンのワイシャツは不可です。ビジネスなら、業界によると思います。

私は、カジュアルな場所以外ではボタンダウンのワイシャツを着ることがありません。また、ボタンダウンの場合、襟のボタンは外してはいけません。これも重要な反則です。ネクタイを締めなくても、襟のボタンは必ず締めることです。

次に、襟の高さです。首の長さは人により多少異なりますが、日本人の場合、概ね40~45ミリで合うと思います。スーツを着たときに、後ろから見て15ミリ程度、見えるのが一番綺麗に見えます。

また、正面から見たとき、襟の開き角度は、150~160度が綺麗に見えます。

前回も書きましたが、私は、襟先を丸くするラウンドというスタイルの襟が好みです。これが丁度そのくらいの角度になっています。

日本のオーダーシャツは、普通に注文すると、この角度が狭いようです。いわゆる「ワイド」で注文しないと、150度なんてなりません。レギュラーだと90度以下のものがザラにあります。

Vゾーンの重要な部分ですから、購入の時は気にして下さい。

テーラーフクオカでも、下の写真は「ワイドスプレッド」です。

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「レギュラー」だと以下のような開き具合

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例えば、テーラーフクオカ以外でも、LaFabricでは、

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lafabric.jp

見て頂ければわかります。

デザインのディテールに関しては、人により好みはあるでしょう。

私は、自分のセンスに自信がないため、クラシックなスタイルに拘っているだけです。クラシックなデザインは、型が決まっていますから、それに従えばできあがりです。あれこれ、悩む必要はありません。また、フォーマルな席でも、失礼なことになりません。

ワイシャツのオーダーメードは、通販でやっているところもあります。しかし、これは自分で測定しなければなりません。少し無理があります。せっかく作るなら、お店でプロにしっかり測定して貰いましょう。

サイズが身体にフィットして、素材がよければこの上ない着心地のワイシャツになるはずです。

 

 

 

 

接近するオーストラリア、日本にぶつかるのは何時?

 

1994年のGPS測定から22年経って調べてみたら約1.5メートル(150センチ)北に移動していました。

オーストラリアがいずれ日本にぶつかるのは、30年以上前から言われていました。

しかし、その移動速度は予想よりも早かったようです。

それにしても、世界で6番目に大きい大陸が1年で7センチも動くのです、大陸移動説が当初受け入れられなかったのも無理はありません。

とは言え、20年で1.5メートルですから、20,000年で1.5キロメートル。2,000万年で1500キロメートルです。日本とぶつかるのは、5000万年後ぐらい、人類が生きている可能性すら低いです。ただし、そのずっと前に(500万年後ぐらい)インドネシアにぶつかります(これでも、人類はいない?)。

振り返って昔を考えると、オーストラリアに人類が住み始めたのは4万年前ぐらいです。ですから、その頃から考えれば、すでに3キロメートルも北に移動したことになります。

人間の脳は実に様々なことを考えたり、抽象化したりできますが、地質学的な長期のスパンを考えることはできないようです。もちろん、私もできません。5000万年後と言われても、5000万年が分かりません。「長い時間?」ぐらいしか頭に浮かばないでしょう。

恐らく、地球の気候変動に対して具体的なアクションを起さないのもそこにあると思います。2100年になると、地球の平均気温は〇度上昇すると言われても、何も考えが浮かびません。

そんなことより、来月の支払いが重要だし、来年の受験が大事です。5年後に迫った定年の後、どうやって生活するのかそちらの方が気になるのです。

私たちのDNAは、将来に備えて進化してきたのではありません。その時、その時の状況の中で、その環境に適応して生き延びてきたのです。38億年そうやって生きてきたのですから、いまさら変えられないでしょう。

「5000万年後に、オーストラリアは日本とぶつかる? じゃ、何をすればいいんですか?」

今のところ地熱発電にはあまり期待しない方がよい

メルマガ:ダイヤモンド・オンライン
16/9/28号に以下の記事がありました。

diamond.jp

正直言って、現在の地熱発電は効率が悪過ぎます。

エネルギー庁が公表している資料から蒸気量と発電量の比から、日本の地熱発電所の平均発電熱効率を求めることができます。その効率はなんと、15~20%の範囲です。このため発電量の4倍以上の熱が地上に放出されます。殆どの地熱発電所は山中にありますから、冷却手段は冷却塔を用いるしかありません。大規模なものを作ると、周辺が蒸し暑くなるでしょう。

また、これは原因不明ですが、ほぼ全ての蒸気井戸は数年で出力が落ちます。ですから、どこの地熱発電所でも、数年毎に補充井の掘削を実施を実施しています。平均して 3.1年に 1 本の頻度で掘削しているようです。しかし、その補充井を掘削したとしても、ほとんどの発電所が所定の出力を維持できていません。実際、年間発電電力量は2012年のエネルギー白書によると1997年の37.57億kWhをピークに2010年には26.32億kWhと30%低下しています。

なにしろ、今では地熱発電所を観光名所にして副収入をあてにしています。

政府の予算も、1985年をピークに2003年には予算ゼロまで落ちました。

よく、地熱発電のデメリットとして、設置場所が国立公園の中になる場合が多く、制約条件が厳しいと言います。しかし、そんなことより、今の技術では効率の悪さと、出力低下を何とかしないと大きく普及させるのは難しいのです。国立公園内に設置されるのは、水力発電のダムなども同じです。

私は、日本で地熱発電を普及させるなら「高温岩体発電」しかないと思っています。
これは、天然の熱水や蒸気が乏しくても、地下に高温の岩体が存在する箇所を水圧破砕し、水を送り込んで蒸気や熱水を得る方法です。この方法なら、温泉と競合もしません。


日本の場合は、この温泉との競合が一番のネックになっているのです。ようするに、地熱発電ができるところは、温泉地帯です。発電用に蒸気をどんどん使えば温泉が枯渇するのではないかという不安です。これを回避するには、地下の水(温泉?)を使わない、「高温岩体発電」しかないと思います。

要するに、地下の熱源で注水した水を蒸気に変える訳ですから、これなら温泉も枯渇しないでしょう。もちろん、成分に影響が出るか出ないかは、今のところ分かりません。

www.enecho.meti.go.jp

ただ、「高温岩体発電」は、今のところ技術的に確立されていません。

現時点の課題として「地震の誘発」と「注入水の確保困難」も指摘されています。
スイスのバーゼルでの事例では注水により地震が誘発され、その地震により約900万ドルの物的損害が発生しています。この事故では、プロジェクトは中止され開発企業の社長が起訴され裁判にかけられました。加えて、注入した水の回収率は80%以上でなければ実用化に影響が出るとされています。

 

地熱発電は、太陽光や風力と異なり、24時間稼働可能です。メンテナンスを除けば、常に発電できる自然エネルギーは、水力と地熱だけです(細かなものは除きます)。

国内の地熱発電所は、70%程度の稼働率です。先進国では、電気は常に必要です。天気の良い時だけ、工場を動かすという訳には行きません。風力も同じです。ですから稼働率の高さは地熱の魅力です。

しかし、詳しく調べて行くと、やはり問題は山積みです。

何とか、この問題を解決できる技術を考え出し、日本のエネルギー状況を明るく変えて欲しいと思っています。

 

 

『あなたの体は9割が細菌』って本当ですか?

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売れているみたいです。

内容は専門的ですが、文章は平易です。

河出書房新社のサイトには、著者アランナ コリンの紹介があります。

インペリアル・カレッジ・ロンドンで学士号と修士号を取得し、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンおよびロンドン動物学協会で進化生物学の博士号を取得。『サンデー・タイムズ・マガジン』誌などに寄稿している。

博士号を持った、科学ジャーナリストと言ったところでしょうか?

日本には、すくないですね。

この本、話としては面白いのですが、この体細胞と体内細菌数の割合には無理があります。

一昔前に流行った、数値です。

要するに、体内細菌の数は、体細胞の10倍程度、そうすると比率で言えば9割程度が細菌と言うことになります。

では、どうやって人の体の細胞数を数えるのでしょうか?

また、体の中の細菌数はどうやって数えるのでしょうか?

 

実は、体細胞の数を数えるのはとても難しいのです。

そのため、以下のように推定します。

人の体細胞で一番多いのは何でしょうか?

答えは赤血球です。全身の細胞に酸素を運ぶ必要があります。ですから、数は当然多くなります。

その数は血液1μℓあたり成人男性で420-554万個、成人女性で384-488万個程度です。
これは、献血の前に測定器で測定してくれます。あまり少ないと献血できません。
私は、よく献血に行きますが、大体460万個とでます。繰り返しますが、1μℓ中にこの数です。総数ではありません。血液の体積の50%は、赤血球です。

標準的な体格の成人なら、およそ3.5-5リットルの血液があります。そうなると、体内の赤血球の総数はおよそ20兆個になります。
実は、体細胞の数は、この赤血球との比率から推定されています。

その比率から計算すると、体細胞の数は、40兆~70兆と推定されています。倍近い開きがありますが、実際に体重40キロの痩せたおじさんと、体重120キロの太ったおじさんでは、それくら細胞数も異なるかもしれません(肥満細胞はそれ自体大きいのですが)。

 

また、体内の細菌数はどうやって数えるのでしょうか?

体内の最近は、ほとんど消化器官の中にいます。そもそも、他の器官にいたら病気で死んでしまいます(敗血症)。そこで、1グラムの便の中にどれくらいの細菌がいるのかを調べます。

そこから推定された、最も信頼性の高い数値は、体内細菌数40兆程度と言うものでした(胃の中のピロリ菌も数えます)。

ですから、体細胞と体内細菌の数は概ね等しいと考えるのが妥当なようです。

現在、この世界の専門家で、9割が細菌説を信じている人はほとんどいません。

逆に「ゴロが良いから、都市伝説として流行ったのだ」と言う方までいます。

以下、ナショナルジオグラフィックから、体内細菌の電子顕微鏡写真です。

あなたの体の中もこんな感じです。外見の美醜とは関係ありません。

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とは言え、この本、体内細菌の重要性を伝える意味では、良い本です。

売るためのタイトルは、この程度なら方便なのでしょう。

 

ちなみに、このような数値の間違いは随所に見られます、科学の良いところは、それを自己修正できるところにあります。

上記と関係ありませんが、皆さん、マグロの泳ぐ速度ご存知ですか?

少し前は時速80キロとか、言われていました。これも完全な間違いです。

15キロ~20キロが限界です。

そもそも、空気の780倍の密度の中でそんなに早く移動できるはずはありません。

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

 

ワイシャツという下着

ワイシャツは、元々、男女共用の下着です(フランス語: chemise:シュミーズ 麻シャツの意)。
16世紀~17世紀頃に服の切れ目で下着を見せることが流行し、白色の麻のシャツになったのが、現在の原型と言って良いでしょう。
第二次世界大戦頃には、イタリアでアウターとしても着られるようになりました。また、それがイタリア戦線から帰還した兵士により、イギリスへも伝わったようです。現在のワイシャツは、ほとんどの国で中衣に分類されています。

ヨーロッパの男性は1930年代にブリーフ、トランクスができるまで下着はcombination(裾の長いワイシャツ)だけでした。
その当時は長い裾で股間を覆っていたらしいのですが、手元に資料がありません。ワイシャツの両脇が短く、前と後ろだけが長く垂れていて、一番下のボタンが余っているのはこの名残だと言います。(一番下のボタンは、後の裾のボタン穴に填めるための物でした)。

胸のポケットも本来はありません、下着ですから当然です。
しかし、アメリカでスーツのベストを着なくなって、胸のポケットがないのは不便だったのでしょう。70~80年くらい前から、胸にポケットが付くようになっています。また、襟とカフスは、スタッドボタンで付け外しすることもできました。そのほうが洗濯時に便利です。さらに、外見を変えることも出来ます。

素材は、コットンがお勧めです。それも100番手以上の細い糸で織られた物をお勧めします。

註:「番手」とは、単位重さあたりの長さとして計算する糸の太さ表記法です。
綿糸または綿紡績方式で製造された糸に対して使用されます。単位重さ1ポンド(453.6g)あたりの長さが840ヤード(768m)のものを「一番手」といい、糸の太さが細くなると番手数が大きくなります。

ここで、私がお勧めするワイシャツテーラーを紹介しましょう。

 

新橋と言うか銀座8丁目にある「テーラーフクオカ」です。

3枚纏めてオーダーすると少し安くなります。

私は何時も下の「ラウンド」と呼ばれる襟先の丸いデザインで注文します。

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また、カフスもラウンドです。

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胸ポケットはありません。

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フロントスタイルは、表前立です。

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さらに、バックスタイルはダーツ入りです。

背中の両脇に、細いタックのような折り目が入ります。

 

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これは、デザイン的にセンターにボックスプリーツ

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あるいは、タック入り

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とは異なります。少しクラシックなデザインと覚えておけば良いでしょう。

 

加えて、襟はクレリックが好きです。

要するに、襟だけ白にする訳です。クレリックとは、牧師あるいは聖職者。

 

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そして最後の拘りが、ボタンホール周りを色糸に変更です。

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随分色々と拘っているようですが、なじみの店なら、「前回と同じスタイルでお願い致します」と言えば、後は生地を選ぶだけです。

1回に3着注文しますが、これまで3回頼んでいます。

色は、白にピンストライプが1着、薄いクリーム色も1着ありますが、他は全て異なる折り目の薄い青色です。面倒なので写真は載せません。

 

テーラーフクオカのコットン100%は、100番手の生地です。

他に、価格は少し安いですが、ポリエステル混紡の生地もあります。

着心地は断然コットン100%が上ですが、皺になり易いので、上着を脱ぐことはできません。

次回は、サイズその他についてご説明しましょう。

 

平成29年度:技術士二次試験対策講座のお知らせ

平成28年度の講座を受講された方で、29年度に持ち越しした方が数名いらっしゃいます。


そのため、すでに数名の受講者様は申込みを頂いたことになります。
定員制の講座ですので、正式に平成29年度の講座申込みを開始致します。


受付するグループウェア講座には、3つのコースがあります。

 

  • Aコース:毎月6回の添削コース(他、リアル講座や模擬試験は無料
  • Bコース:毎月4回の添削コース(他、リアル講座や模擬試験は割引
  • Cコース:毎月2回の添削コース(他、リアル講座や模擬試験は割引

Ⅱ-1は2問セットで1回
Ⅱ-2とⅢは1問で1回です。


添削期間は、1月1日~7月試験の2日前まです。ただし、グループウェアには、前年の11月1日頃からログインできます(つまり、2016年11月1日頃)。

当講座の最大の特徴は、添削終了までの時間です。毎年、ほぼ全ての受講者樣から、最高の満足度で評価されています。原則48時間以内(27年度実績は、平均29.5時間)にお返し致します。

本年度からは、グループウエア講座の受講者様全員にステップメール講座もついています。全部で260分程度の動画と200頁弱のテキストがあります。セミナーを聴く感覚で動画を使って学習を進めて下さい。

その他、申込書は無制限で完成するまで添削します。

さらに、グループウェア内の電子会議室を使った質問コーナー等もあります。資料もどんどん充実させています。

最後に、筆記試験合格者の方には、口頭試験問題集に対する解答の添削、並びに、スカイプによる模擬口頭試験(1回:30分)もついています。
料金は

  • Aコース:15万円
  • Bコース:10万円
  • Cコース:5万円

日本人の特徴でしょうか、Bコースを選ぶ方が多いようです。
一方、先にステップメール講座を受講されてから申し込まれる場合、15,000円が割引になります。また、平成28年度の受講者様は、2万円引きです。ただし、満員の場合もありますので、その時はご容赦下さい。


その他、都内だけですが、模擬試験の特典などもあります、ご確認下さい。

分割も承ります、お気軽にどうぞ。

 

ネクタイと言う不思議なアイテム

ネクタイって不思議ですよね。なにしろ、この布きれを首に巻いて身体の前にぶら下げれば、フォーマルなスタイルと認めて貰うことができるのです。

とは言え、最近はクールビズの影響で(言い出したのは小池都知事)、メーカーや業者が倒産するほど売れないようです。しかし、私は夏だろうが何だろうがネクタイを締めます。

ネクタイ(英語: necktie)とは、男性の洋装で、首の周りに装飾として巻く布のことです。ほとんどの場合、ワイシャツの襟の下を通し、喉の前で結び目を作って体の前に下げます。首に巻く細い方を小剣(スモールチップ)、前方に下げる太い方を大剣(ブレード)と言います。

どうしてなのか良く分りませんが、この細い布を首に巻くと、フォーマルな装いとして認めてもらうことができます。スーツを着ていてもネクタイなしでは入場が許されない場所もあります(最近減りましたけど)。

また、色、柄、生地とその種類は実に多種多様です。

確か英国の劇作家バーナード ショウは、「この世に自分と同じネクタイをしている人を見るのは耐えられない」とどこかで書いていたと思います。私は、電車の中でも何となく人の靴とネクタイを見ますが、自分と同じものを見たことがありません。

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少ないでしょうか?多いでしょうか?

だいたい40本ぐらいです。どうしても紺系統が多くなります。

また、やはりお気に入りがあって、靴のようにローテーションで締めるということはありません。

以前は柄を気にせず(と言ってもほとんどドット柄です)、色だけで選んでいましたが、最近は「小さなドット柄」が多くなりました。「ストライプ」は昔から好きではありません。左右対称と言うかシンメトリーなものが好きです。動物や車などの柄はカジュアルすぎて締めることができません。さらに、メーカーやブランドは気にしたことがありません。

日本は、ネクタイの柄をあまり気にしなくて良いのですが、英国などの場合は、フォーマルな場所では小さなドット柄、いわゆる「ピンドット」あるいは、無地が基本です。

「ピンドット」を具体的に書くと直径5ミリくらいの丸、または楕円の点です。

価格は6,000円~12,000円程度の中でばらついています。最も多いのは1万円ぐらいのものです。

やはりこうしてみると、ピンドットは上品に見えます。大きな柄はカジュアルですね。

今後は、無地のものを増やそうと思っています。

ちなみに、何時も自分で選んで購入しますから、どうしても同じようなものになります。そのため、iPadに写真を入れて、見比べながら購入するようにしています。

また、この中に、人から貰ったものは無いと思います。

皆さんは、どんなネクタイを締めますか?

あるいは、締めない派でしょうか?

 

財布や名刺入れなどの革小物

ここでも国産好きです。

ただし、名刺入れだけは数年前からイタリアの「イル ブセット」のものを使用しています。なにしろ、このデザインが好きで気に入っています、他にこのデザインは無いと思います。もし、国産で同じデザインのものがあったら教えて下さい。

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ブランド名の由来となっている「ブセット(特殊な革加工道具)」を使ったうつくしい光沢とシームレスで作られたやさしい曲線のカードケース。

私のものは、3年使い込んでいますが、以下のようにすり切れています。

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ダークブラウンの方は、目立ちませんが、ナチュラルの方は、色が変わっています。

あと、鞄の中で他のものに当るとキズがつきます。とは言え、その程度は仕方がありません。リムーバーでの汚れ落としやクリームの塗布は月に一度程度行います。

私は持っていませんが、全部で4色あったと思います。名刺は、30~40枚程度入ります。

次は、財布と小銭入れです。

これは、色が気に入って使っています。国産の有名ではないメーカーのものです。

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カードが増えました。最近一番増加しているのは、病院の診察券です。

やはり年齢でしょうか?数えたら、6枚もあってびっくりしました。

Cardmicsさんに笑われるかもしれませんが、クレジットカードは楽天マスターカードANAのアメックスしか持っていません。電車のパスモカードは定期入れの中です。

 

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www.hokkaido-kaban.jp

写真だと分かり難いですが、緑の色が大変気に入っています。

長財布は、ファスナーの小銭入れがついたものもありますが、私の場合、時々胸のポケットに入れることがあるので、厚みのあるものは好きではありません。

そのため、マチ無し、小銭入れ無しのものを使用しています。

それに、小銭入れは、写真のフルオープンのものが取り出しやすくて便利です。

函館(私の故郷)のお店です、もし、遊びに行ったときは寄って下さい。

www.hakodate-kanemori.com

 

 

 

 

 

 

男性用ビジネスシューズ:種類とメンテナンス-2

靴の種類に関してもう少し書きます。

もう少し初歩から行きましょう。

先ず、靴の部分的名称です。

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朝日新聞社刊「紳士靴を嗜む」:飯野高広著より

9番のブローキング部分に穴飾りが無いといわゆるストレートチップと呼ばれるフォーマルな靴になります。

穴飾りは、靴全体の印象を決めるため、極めて重要です。

穴飾りが多いと、どうしても派手、明るい、カジュアルな靴になります。

今の私は、ほとんどフォーマルな場が多いため、穴飾りの多い靴を持っていません。

例えばたとえ黒の靴でも、以下のようなくつは、フォーマルな場所には適していません。(三陽山長:燕之介)

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まして、赤茶色だとこうなります。(三陽山長:準之介)

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見た目もカジュアルですね。もちろん、業界にもよると思います。

正直、IT業界の方は、カジュアルでも許されるようです。

そのため、セミナーや研修の講師でも、IT業界の中で行うときは、あまりフォーマルだと仲間意識を持って貰うことができません。ただ、私の場合は、そのような服も靴も持っていないため、せいぜい、ネクタイをしない程度です。もちろん、理由は説明します。

 

さて、やっと靴の手入れに入ります。

これは、実に色々あります。また、私自身色々試しました。クリームも色々試しています。ですから、絶対基準でこの方法が良いとは言いません。時間と手間の問題もあります。また、履く回数にも関係するでしょう。最初に書きましたが、私は8足でローテーションしていますから、8日に1回程度です。休みの日はほとんど家にいます。ですからざっくり、月に3回ぐらい履くだけです。

その私は、靴の手入れを以下の手順で行います。

  1. ブラシで汚れを落す。
  2. リムーバで前回のクリームを落す。
  3. 栄養・保革クリームを塗る。
  4. グローブでポリッシングする。(ここで完了)
  5. 防水スプレーやワックスは使いません。

基本的にこれだけです。

また、現在、靴のクリームはサフィールしか使っていません。

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上記の作業は、履いて帰った次の日の朝行います。

ただし、雨の日に帰宅した時は、乾いた布で水分を拭き取ります。

その後(以下の作業は、天気に関係ありません)、靴の中に防臭スプレーを吹きかけ、玄関の壁にかかと部分を上に立てかけます。そして、次の日に上記の作業を行います。要するに雨の日は、帰った後に水分を拭き取る作業がプラスされます。

また、かかとの交換がありますから、12~14ヶ月に1回、プロのメンテナンス兼かかと交換に出します。

お勧めの店は以下です。

1)ユニオンワークス(特にお勧め)

2)トレーディングポスト

3)ブリフトアッシュ

4)ブラス

この4店なら後悔することはないと思います。

オールソール交換で1万5,000円程度です。

ただし、オールソール交換は、3~4年に一度でしょう。

普段は、キズ消しとかかとの交換ですから、1万円はしません。

 

もっとも、1年に1回、メンテナンスに出せば普段は自分でなにもしなくて良いと言うことはありません。私が行っている作業程度はやって下さい。そうしないと靴が傷みます。私の作業程度でしたら、10分掛かりません。

また、収納するときは必ずシューツリーを入れましょう。

私のお勧めは、コルドヌリ アングレース

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ダスコも良いのですが、少し高いです。

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上は、11,000円ぐらい、下のダスコは15,000円ぐらいです。

ただし、シューツリーは半永久的に使用できます。

 

変な例えかもしれませんが、靴のケアは女性の化粧と同じです。洗顔して、化粧を落すのは必要ですよね。クリームや、ましてワックスを塗りっぱなしでは靴が傷みます。

次回からは、革小物やネクタイ、ワイシャツ、最後にスーツまでご説明します。

以下のリンクは、スコッチグレンのサイトです。メンテナンス作業の動画もありますから、どうぞ。

www.scotchgrain.co.jp

 

 

 

男性用ビジネスシューズ:靴の種類とメンテナンス

前回、靴のことで記事をアップしたら割と好評でした。

別にお洒落云々とは言いませんが、ある程度の年齢になったら年相応の格好はした方が良いと言うのが私の考えです。はっきり言ってしまうと、若いときは若さで輝きます。これは、男性、女性を問わないと思います。

でも、私の年齢では自然と輝くことはありません。ですから、身につけるものに注意する必要があるのです。

お洒落=人に不快な思いをさせない格好。これが基本です。

男性用ビジネスシューズですが、タイプがいくつかあります。簡単に紹介します。

1)ストレートチップ・内羽根(うちばね):、最もフォーマルな靴です。冠婚葬祭や正式なパーティでも履くことができます。黒が基本ですが、こげ茶や、赤茶もあります。もちろん、黒が最もフォーマル、色が明るいほどカジュアルになります。前回もご紹介しましたが、私は、三陽山長の「匠一郎」が気に入っています。ステッチが内側にあって縫い目が見えません。メンテナンスも容易です。

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2)ストレートチップ・外羽根(そとばね):これもフォーマルな靴です、しかし、残念ながら私は内羽根が好きで、外羽根の靴は持っていません。

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靴紐で締める部分(鳩目と言います)の形が異なります。

内羽根形式は、英国ヴィクトリア女王の夫であったアルバート公によって考案されたそうです。アルバート公のデザインしたブーツがこの内羽根式だったとか。

その見た目のエレガントさからフォーマルな場や室内執務用の革靴として普及していきました。

逆に外羽根は、戦場のブーツとしてデザインされました。ご覧の通り、紐を緩めるとほとんど全開できます。その後、狩猟用や屋外用として一般的に広く使われるようになりました。

今でも、基本、内羽根はフォーマルな室内用、外羽根はアクティブな室外用と分けられています。室内の仕事が多い私は、自然と内羽根ばかりを揃えています。

もう一つ、足の甲が高い人は外羽根の方が楽に履けます。私は、甲が低くて薄い方なので、内羽根が合うのだと思います。

3)プレーントゥ・内羽根:これもフォーマルな靴です。飾りが無いのが特徴です。

便利なのは、磨くのが簡単と言うことです。ただ、あまりに何もないので、今の私は持っていません。

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4)プレーントゥ・外羽根:ここまでがフォーマルの中のフォーマルと言える靴です。

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やはり見た感じも内羽根の方がエレガントに見えるのですが、私だけでしょうか?

5)モンク・シングルストラップ:モンクはキリスト教の修道士("monk")が履いていた靴です。紐のない靴である程度フォーマルな場所へ行けるのは、このモンクだけです。ストラップはシングルとダブルがあります。

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6)モンク・ダブルストラップ:これは格好いい靴が多いのですが、その分少しカジュアルです。冠婚葬祭は止めた方が良いと思います。シングルなら大丈夫だと思います。

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他にもウィングチップ等がありますが、基本はこの6種類を抑えておけばどこでも行けます。色に関しては前述しましたが、黒が最もフォーマル、色が明るくなるとカジュアルと覚えましょう。

また、スーツが紺の場合、靴は黒です。ライトグレーやベージュ、チャコールのスーツの場合なら、茶、こげ茶、赤茶の靴もOKです。もちろん、それでもフォーマルな場所なら黒が良いと思います。現在の私は、黒が半分、こげ茶、赤茶が2足づつでしょうか。

 

メンテンス用品。

保革クリーム:サフィールノワールクリーム

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エムモゥブレィのクリームが良いという人もいますが、私はこれです。

塗り込んだときの伸びが違います。また、べとつきません。

これより、良いクリームがあるなら教えて欲しいと思います。ちなみに、アマゾンで簡単に購入できます。

もう一つ、忘れてはいけないもの。

これもサフィールの製品です。

馬の毛でできたブラシです。

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今回は、メンテナンスの手順まで行きませんでした。今度は、手順も紹介しましょう。