平成31年度技術士試験を説明します
平成30年度の技術士二次試験が終わりました。
上手く解答できた方、あまり上手く解答できなかった方、様々です。
- 択一試験が難しかった
- 1問題意を外しました
- 時間切れで最後まで書き終わりませんでした
- 誤字脱字が多かった
- 思った通りの範囲が出題されました
- 模擬試験のときに注意されたところがそのまま出ました
様々です。
試験の予想云々に関して、種明かしをすると私はたくさん予想するので(模擬問題をたくさん作るので)、どれか当たるのです。今は誰も言わなくなった「ノストラダムスの予言」と同じです。たくさん意味不明の予想を書けば、「これは当たっている」と思う人もいます。
ですから、そこは気にしないで下さい。当然ですが当てようと思って作っているわけではありません。
では、31年度の試験です。
今日から3回に分けてご説明します。
これまでも、「31年度技術士試験が見えてきた」と題して、何度か説明していますが、今回、振り返りを含めて纏めて見ます。
先ずは、一般部門の科目が変更になり一部統合されます。
主要な部門の科目を見てみましょう。
詳しくは以下のURLも見て確認して下さい。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_2.pdf
名前など全く変更のないところでも、詳細部分で変更はあります。
ただし、受験するときにそれが大きく影響することはありません。
一つ大きな注意として、船舶海洋部門の船用機器科目が機械部門に統合されています。
変更無しの部門もあります。
機械部門(10科目が6科目へ)
(30年度まで)
- 機械設計
- 材料力学
- 機械力学・制御
- 動力エネルギー
- 熱工学
- 流体工学
- 加工・ファクトリーオートメーション及び産業機械
- 交通・物流機械及び建設機械
- ロボット
- 情報・精密機器
(31年度から)
- 機械設計
- 材料強度・信頼性
- 機構ダイナミクス・制御
- 熱・動力エネルギー機器
- 液体機器
- 加工・生産システム・産業機械
電気部門(1科目の名前変更のみ)
(30年度まで)
- 発送配変電
- 電気応用
- 電子応用
- 情報通信
- 電気設備
(31年度から)
- 電力・エネルギーシステム
- 電気応用
- 電子応用
- 情報通信
- 電気設備
化学部門(名前変更と一科目統合)
(30年度まで)
(31年度から)
金属部門(3つの科目を1つに統合)
(30年度まで)
- 鉄鋼生産システム
- 非鉄生産システム
- 金属材料
- 表面技術
- 金属加工
(31年度から )
- 金属材料・生産システム
- 表面技術
- 金属加工
建設部門(変更無し)
全く変わりません
- 土質及び基礎
- 鋼構造及びコンクリート
- 都市及び地方計画
- 河川、砂防及び海岸・海洋
- 港湾及び空港
- 電力土木
- 道路
- 鉄道
- トンネル
- 施工計画、施工設備及び積算
- 建設環境
衛生工学(一部統合)
(30年度まで)
- 大気管理
- 水質管理
- 廃棄物管理
- 空気調和
- 建設環境
(31年度から)
- 水質管理
- 廃棄物・資源循環
- 建築物環境衛生管理
農業部門(一部統合)
(30年度まで)
- 畜産
- 農芸化学
- 農業土木
- 農業及び蚕糸
- 農村地域計画
- 農村環境
- 植物保護
(31年度から)
- 畜産
- 農業・食品
- 農業農村工学
- 農村地域・資源計画
- 植物保護
森林部門(一部統合)
(30年度まで)
- 林業
- 森林土木
- 林産
- 森林環境
(31年度から)
- 林業・林産
- 森林土木
- 森林環境
水産部門(一部統合)
(30年度まで)
- 漁業及び増養殖
- 水産加工
- 水産土木
- 水産水域環境
(31年度から)
- 水産資源及び水域環境
- 水産食品及び流通
- 水産土木
経営工学部門(一部統合)
(30年度まで)
- 生産マネジメント
- サービスマネジメント
- ロジスティクス
- 数理・情報
- 金融工学
(31年度から)
- 生産マネジメント
- サービスマネジメント
情報工学部門(名前の変更のみ)
(30年度まで)
- コンピュータ工学
- ソフトウェア工学
- 情報システム・データ工学
- 情報ネットワーク
(31年度まで)
- コンピュータ工学
- ソフトウェア工学
- 情報システム
- 情報基盤
応用理学(変更無し)
- 物理及び化学
- 地球物理及び地球化学
- 地質
環境部門(変更無し)
総合技術監理部門は、全く変更ありません。
気にしないで良いでしょう。
技術士会が発表している対照表もアップします。
もう一枚有ります。
どちらも、技術士会のサイトからダウンロードしたものです。
必ず確認してください。