takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

機械学会年次大会

 たまには、エンジニアらしい記事も書きます。

 昨日から、9日まで北千住の東京電機大学千住キャンパスで「日本機械学会年次大会」が開催されています。予約なしで誰でも参加できるセミナーもあります。お近くの方は面白い話を聞けるかもしれませんから、ぜひどうぞ。

 私が、参加したのは一般向け「市民フォーラム」です、もちろん参加費無料。写真の通り、弁護士が2名、失敗学会の畑村先生と中尾先生で合計4名の講師が登壇されています。

日本機械学会2014年度年次大会

市民フォーラムのご案内 法工学専門会議企画: 連続講座『法と経済で読み解く技術のリスクと安全』共催 法と経済で読み解く技術のリスクと安全 ~六本木ヒルズ回転ドア事件を題材に~

畑村講演タイトル: 回転ドアの構造と事故

中尾講演タイトル: 工学と法学の協働は可能か

日 時:2014年9月7日(日) 14:00 - 17:00     

(1) 刑事裁判の仕組みと過失論  (近藤惠嗣(福田・近藤法律事務所))

(2) 回転ドア事件における検察官及び判決の論理  (林いづみ(永代総合法律事務所))  (3) 回転ドアの構造と事故 (畑村洋太郎)     

(4) 工学と法学の協働は可能か (中尾政之)     

(5) パネルディスカッション           

上記4名+司会者 (大上 浩(東京都市大))

場 所:東京電機大学 東京千住キャンパス I-04(10205)室             (東京都足立区千住旭町5番)

会合名:日本機械学会2014年度年次大会 

市民フォーラム 「法と経済で読み解く技術のリスクと安全 」

六本木ヒルズ回転ドア事件を題材に~

主 催:一般社団法人日本機械学会      

法工学専門会議及びイノベーションセンター

問合先:日本機械学会 2014年度年次大会 実行委員会  

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 市民フォーラムと言うことででしたの、人もそれほど来ないだろうと思って参加したのですが、聴者も御高名な大学の先生ばかりで、120名の会場はほぼ満員でした。畑村先生の名前で集客できたのか、「六本木ヒルズ」の事故が題材だから集まったのか定かではありません。14時~17時30分まで、4人の講師は40分づつ熱弁をふるい、最後に30分のパネルディスカッションがあっておしまいでした。懇親会にも参加したかったのですが、時間の都合で断念しました。

 一つ、重要なことが理解できました。やはり、法律家と技術屋は事故に対する考え方が根本から異なります。容易に理解しあえるものではないということです。でも、理解するためには話し合うしかないのでしょう。

 もう一つ、面白かったこと。機械学会の主催ですから聞いている人は殆ど工学部の先生です。私の知っている方も10名以上は確認できました。14時から講演が始まったのですが、最初は弁護士のお二人が40分づつ法律家の立場で事故の分析をしました。この時、私の周りでも隣、前、斜め前と3~4名は寝ていました。しかし、畑村先生や中尾先生のお話の時に寝ている人はいないのです。やはり、見る視点が違うし、興味の対象が異なるのでしょう。