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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

危険予知活動

科学技術

少し前に、「KY」と言う言葉が流行ったことがある。「空気を読め」と言う意味だったらしい。しかし、生産現場ではずいぶん前から「KY活動」あるいは、「KYトレーニング」と称して危険予知活動という一種の教育活動を行っている。簡単に言えば、何かの作業を行う際に何が危険かを予知してそうならないように、事前に対処するための教育・トレーニング活動である。これも、ある意味危険な気配や雰囲気を読む(感じる)のだから、忍者のように危険な空気を読む「空気を読め」活動なのかもしれない(冗談です)。

私は、平成3年から現在の工場で管理者として職務に当っている。22年の期間で労災事故を発生させたことはない。作業の安全確保は、製品品質と同じレベルで管理してきたから当然なのかもしれない。しかし、年間250日、22年で延べ14万人/日で無事故だったことは本当に嬉しい。

その危険予知活動だが、危険と思われる作業に入る前に必ず簡単なミーティングを行う。しかし、私が、ミーティングで「**に注意して作業を行うこと」などと言うことはない。

その代わり、以下のような質問のやりとりがある。

  • 私:この作業で危険と思われるところはいくつありますか?
  • A君:**と??が危険です。
  • 私:他にはありませんか?
  • A君、B君、C君が顔を見合わせながら、
  • B君:他に、△△△も危険です。
  • 私:その3つの危険要因の中で最も危険なものは何ですか?
  • C君:それは、**です。
  • 私:なぜですか?
  • C君:死亡事故に繋がる恐れが有り、発生頻度も高いと思われるからです。
  • 私:防止するのは、どんな方法が有効ですか?
  • A君:◇◇◇をしないこと、最初に、◎◎◎を行うことです。
  • 私:それでは、その点に注意して作業に入って下さい。

 

まあ、省略して書くとこんな感じだと思う。

 

この方法は、自分で考えさせるところにポイントがある。そのため、小学生くらいの子供にも使うことができる。小学生でも4年生くらいにあると、近所の公園や友達の家に一人で遊びに行くことがあると思う。その時親は、「車に気をつけてね!」と言う場合が多いと思う。しかし、それでは玄関を出て自転車に乗った時には忘れている可能性が高い。私は、「外を自転車で走る時、一番危ないことは何?」と聞いて、「自動車」と答えさせてから、「公園に行くまでに道路を何回渡るの?」と聞くようにしている。そうすると、子供は道筋を思い出しながら、指折り数えて「3回」等と答える。私は、「それなら、その3回は注意すること」と言って遊びに行かせることにしている(もっとも私は、ほとんど家にいないから、上さんが言う)。

この方法も、危険箇所を自分で考えさせることで注意を促すことがポイントである。と、言っても人間のうっかりミスを無くすのは本当に難しい。少し急ぎの仕事だったりすると安全装置を外して作業効率を上げようとする。もちろん、本人はミスなどしないつもりである。しかし、そのような行為を見つけた時は、すぐに止めさせて厳重に注意する。定年まで残り10年(延長なしと考えて)、何とか無事故で終らせたい。