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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

ハイチ地震

2010年1月12日16時53分、ハイチ共和国で起こったマグニチュード  7.0の地震。ハイチ共和国の政情不安定に起因する社会基盤の脆弱さと、地震の大きさやが相まり、死者が31万6千人に及ぶなど単一の地震災害としては、2004年12月26日のスマトラ島沖地震を越える近年では空前の大災害となった。

震源はハイチの首都ポルトープランスの西南西25km、深さは13km、マグニチュードは7.0と推定されている。この地域は北アメリカプレートとカリブプレートの衝突型境界の近傍であり、震源が浅い典型的な直下型地震(内陸地殻内地震)である。この地震を起こした断層は、エンリキロ-プランテインガーデン断層系の中の断層の1つと推定されている。地震のメカニズムは、逆断層成分を持つ左横ずれであった。地震波からの推定では、断層の滑り量は最大で約4mであったと推定されている。

ハイチ付近のプレートと動きこの地域は、バハマ諸島を乗せた北アメリカプレートが、ハイチを含むイスパニョーラ島やキューバを乗せたカリブプレートが衝突している北イスパニョーラ海溝の南側にあたる。プレート境界であるため広く見れば地震活動が活発ではあるが、地殻内地震(直下型地震)の発生はあまり多くない地域だった。そのため、この地域では1770年以降大規模な地震が起こっておらず、2008年にはアメリカ地質調査所の地震学者らが、この一帯に溜まっている歪みが解放されれば、M7.2程度の地震が発生するとの推定を発表していた。見方を変えれば、今後200年くらい大地震が発生する可能性は低いとも言える。

 

観光客に人気があるとされるモンタナ・ホテルも倒壊、ポルトープランスでは大統領府や国会議事堂を始めとする多くの建物が倒壊し、天井・床が重なって潰れるパンケーキクラッシュを起こしている。2月3日にジャン=マックス・ベルリーヴ首相は政府の集計で死者が20万人を超えた事を議会上院に報告している。ルネ・ガルシア・プレヴァル大統領は同10日に17万人を埋葬したと発表、同9日と10日にはラセグ文化・情報相が死者はそれぞれ23万人・21万人と発表、ビアンエメ内相は21万7000人余りの死亡を確認したとしているなど、政府内の死者数の情報は混乱していた。同3月17日に開かれた復興支援会合では、死者22万2570人、負傷者31万928人、行方不明者869人、被害総額は77億5000万ドル余りだと発表された。2011年1月12日、ベルリーブ首相は記者会見で、死者が31万6千人以上に達したと発表したが、震災後に行われた集団埋葬のために正確な数の把握は難しいものとなっていた(22万なのか、32万なのか分からないと言うのもすごい話だ、誤差の範囲ではない)。

ハイチは長年不安定な政情が続き、統治能力を欠く政府のため、社会環境は整備されていなかった。現地の建物は鉄筋コンクリートのフレームに素焼き煉瓦を積み上げて壁にする工法が主流だが、この際各階の床スラブを梁を使って補強しなくてはならない。しかし建設業界では「手抜き」と「賄賂」が蔓延し、いい加減な計画書でも許可されることが多かったらしい。

わずか、3年前の大災害だが、現在の状況は殆ど報道されていなかった。しかし、昨日、11日の産経新聞に現況を伝える記事が出ていた。

補足として、ハイチはあまり知られた国ではないので、概略を知って頂きたい。

ハイチ共和国、通称ハイチは、中央アメリカ西インド諸島イスパニョーラ島西部に位置する共和制国家である。東にドミニカ共和国と国境を接し、カリブ海のウィンドワード海峡を隔てて約60キロ北西にキューバが存在する。首都はポルトープランス

フランスの植民地だったが1804年に独立した。これは、ラテンアメリカの国の中では一番早い。また、世界初の黒人による共和制国家でもあるが、独立以来200年を経た現在まで混乱が続いている。加えて、貧しい国であり、一人当りのGDPは約1,300ドル(2008年)で世界130位となっている。

人口は、約1,000万人。国土面積は27,750km2である。(九州は36,750km2、四国は18,300km2だからその中間くらいの大きさ)