自動運転の「トロッコ問題」-本の宣伝ばかりじゃなくて
出版社にはご迷惑をかけたくないので、ついつい宣伝ばかりでした。
今回は、久しぶりにまともに書きます。
自動運転のトロッコ問題です。
機械学会でも話題でした。
また、マスコミが騒ぐほどメーカーは開発を急いではいません。
特に日本のメーカーは、慎重です。もしかしたら、慎重過ぎるかもしれません。
自動運転のトロッコ問題が取り正されるようになったのは、メルセデスベンツの公式発表からでしょう。
「直進すれば子供たちは死に、回避すれば運転手は死ぬ」
この救いようのない”トロッコ問題”において、自動運転車はどちらを選択するのが倫理的で正しいのか。メルセデス・ベンツが大手自動車会社としては初めて、この問題に真正面から切り込んでいます。
前方に子供が飛び出して、ブレーキだと間に合わない、右にハンドルを切ると大型トラックが来ている。
こんな時は、歩行者を殺して、運転手を守る。ベンツが正面切ってこんなことを言ったから話題になりました。
もし、これが認知症の100歳の老人が赤信号を渡りだし、車には運転手以外に奥さんと幼稚園児の兄弟が乗っている車ならどうですか?
100歳の老人なら、ほっといても明日死ぬかもしれません。
認知症なら、家族は介護に疲れているかもしれません。
そんな場合は、どうですか?
これ、簡単に結論がでる問題ではありません。
私は技術屋として一つの答えを提供します。
自動運転で車の中では仕事でも、食事でもできる。寝てても良いなら、制限速度を20キロぐらいにしたらどうですか?ノロノロ走る車は嫌い?そんな人も多いかもしれません。でも、自分で運転しなければそんなに気にならないのでは?
歩行者に対する事故は時速30キロを超えると死亡事故が急激に増えます。
だったら、自動なんだからゆっくり走ろうというのが考えです。
(過渡期はどうする?これは今のところアイディアがありません)
それに全ての車がレベル4の自動運転なら、信号機を無しにすることも可能です。
もちろん、歩行者は信号を発信するものを付けますが。
ゆっくり走っても、運転しなくてよいなら大した問題にならないと思います。
会社員なら、車に乗ってパソコンにログインしたら出社したことにすればよいのです。
車の中で、仕事ができるのですから。もちろん、全てに人がパソコンだけで仕事している訳ではないと思いますが、そんな人は多いでしょう。
グループウェアのサイボウズなんか、ログインすると勤怠に打刻されます。
そんな機能があると言うことは、要望があるのでしょう。
それがだめでも、寝ることもできます。
こんな方法はいかがでしょうか?