takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

一般向けの科学の本、最良の本はこれです。『ガリレオの指』第3章-エネルギー-収支勘定の通貨

深遠なアイデア-エネルギーは保存される。

105~135頁

 31頁を300文字に圧縮するとアトキンスはこう言っています。

 

 エネルギーの本質を把握するには、空間を進む物体の運動の性質と熱の性質を理解する必要があると説いています。
 運動の性質に関して、2000年間世界を混乱させたギリシャ時代の間違った科学観から抜けだす切っ掛けを作ったのがガリレオであり、権威の足かせを振り払い、アリストテレスの間違いを実験によって証明した功績は大きいのです。
 今では、熱も考慮に入れて、エネルギーが真の意味で保存されることがわかっています。エネルギーは、宇宙で起こりうる事象に対する一種の制約となり、宇宙に存在するエネルギーの総量が変化するような事象は、起こり得ないのです。

 

 これだけでは、短くし過ぎて分かりにくいですね。アトキンスは、エネルギー保存の法則を歴史的視点から説明を始めて、エネルギーが、運動や熱として伝達されることを説明しています。また、電気エネルギーとか化学エネルギー、核エネルギー等の言葉を見かけますが実を言うとそんなものは無く、これらの言葉は運動エネルギーと位置エネルギーに固有の組合わせに対して付けられた便利な言葉に過ぎないと説明しています。

 

 例えば、電気エネルギーは、本質的に、正電荷が存在するなかで負電荷である電子に蓄えられた位置エネルギーと言えます。また、化学エネルギーはもう少し複雑ですが、結局は、分子に含まれる電子の位置エネルギーと、分子内を電子が動き回るときの運動エネルギーにたどり着く訳です。

 

 今日は、時間がないので明日、続きを書きます。でも、若しかしたら1冊の本の内容を詳細に書くより私の持っている本の中から各分野毎のベスト3でも発表した方が良いのかもしれませんね。なんか、みんな途中で食い散らかしになっていますが、今日一日考えて明日からの方針を決めます。