接近するオーストラリア、日本にぶつかるのは何時?
1994年のGPS測定から22年経って調べてみたら約1.5メートル(150センチ)北に移動していました。
オーストラリアがいずれ日本にぶつかるのは、30年以上前から言われていました。
しかし、その移動速度は予想よりも早かったようです。
それにしても、世界で6番目に大きい大陸が1年で7センチも動くのです、大陸移動説が当初受け入れられなかったのも無理はありません。
とは言え、20年で1.5メートルですから、20,000年で1.5キロメートル。2,000万年で1500キロメートルです。日本とぶつかるのは、5000万年後ぐらい、人類が生きている可能性すら低いです。ただし、そのずっと前に(500万年後ぐらい)インドネシアにぶつかります(これでも、人類はいない?)。
振り返って昔を考えると、オーストラリアに人類が住み始めたのは4万年前ぐらいです。ですから、その頃から考えれば、すでに3キロメートルも北に移動したことになります。
人間の脳は実に様々なことを考えたり、抽象化したりできますが、地質学的な長期のスパンを考えることはできないようです。もちろん、私もできません。5000万年後と言われても、5000万年が分かりません。「長い時間?」ぐらいしか頭に浮かばないでしょう。
恐らく、地球の気候変動に対して具体的なアクションを起さないのもそこにあると思います。2100年になると、地球の平均気温は〇度上昇すると言われても、何も考えが浮かびません。
そんなことより、来月の支払いが重要だし、来年の受験が大事です。5年後に迫った定年の後、どうやって生活するのかそちらの方が気になるのです。
私たちのDNAは、将来に備えて進化してきたのではありません。その時、その時の状況の中で、その環境に適応して生き延びてきたのです。38億年そうやって生きてきたのですから、いまさら変えられないでしょう。
「5000万年後に、オーストラリアは日本とぶつかる? じゃ、何をすればいいんですか?」