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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

ウィルスに抗生物質は効きません-2

「でもさ~、インフルエンザに罹って病院に行くと抗生物質出される時あるよ」。私のブログを読んで下さっている知り合いからの一言です。その通りです、ウィルスには効果のない抗生物質(抗菌薬)を医者が処方する場合はあります。その医者は、必要の無い薬をあなたに処方してあくどい商売をしようと考えているわけではありません。インフルエンザで、体が弱って他の細菌に感染しないように抗生物質(抗菌薬)を処方しているのです。ですから、医者から処方された薬は、量と回数をしっかり守って飲みましょう。特に、子供、高齢者、基礎疾患のある方は合併症を発症すると命取りになります。高齢者では細菌の二次感染による肺炎、気管支炎、慢性気管支炎等です。また、乳幼児では中耳炎や熱性けいれんがあります。軽く考えてはいけません。

 では、最近発売されるようになった、抗ウィルス薬とは、いかなる作用でウィルスを不活化するのでしょう。

  2001年2月に、リン酸オセルタミビル(商品名タミフル)とザナミビル(商品名リレンザ)がインフルエンザに対して健康保険の適応となりました。インフルエンザウィルスが生体の細胞から細胞へ感染・伝播していくためには、ウイルス表面に存在するノイラミニダーゼ(酵素の一種)が不可欠です。上記2種の抗ウィルス薬は、ノイラミニダーゼを阻害することでウィルスが増加することを防止します。ウィルスは、自分自身で増加することはできません。人間に感染した場合は、人間の細胞の中に入り込んで細胞の中の部品を勝手に使用し、自分自身を作ります。ウィルスに感染した際、一時的にウィルスが検出されなくなるのはそのためです。人間の細胞の中に入り込んで隠れてしまうわけです。1説によると、1個のウィルスが人間の細胞の中に入り、自分自身をコピーして増加し、細胞から出てくる時は10万個になるらしいです。ですから、その10万個が再び細胞の中に入り込んで増加すると、2回で100億個になってしまいます(もちろん、白血球は戦いますが)。

 抗ウィルス薬は、発症後48時間以内に服用することにより、合併症のないインフルエンザでの罹病期間を短縮することが確認されています。服用後の異常行動が指摘されていますが、現在のところ専門家の調査では明確な因果関係は認められていません。確かに、若しかしたら薬が合わずに副作用が強く出る方もいるのかもしれません。しかし、メリットとデメリットを秤に掛ければメリットの方が大きいでしょう。毎年、数千人が死亡しても自動車が無くなることはありません。それと、同じだと思います。

 私は、運転免許が無いので自動車は運転しませんが、インフルエンザに罹患した場合、間違いなく抗ウィルス薬は飲みます(吸引)。