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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

レ ミゼラブル:良き人バルジャンと正しい人ジャベールの葛藤-2

美術・文学等など

第2部「コゼット」

 1815年6月18日のワーテルローの会戦の話が長く続きます。細部にわたる回顧があったり、モンフェルメイユの宿屋の主人テナルディエ(コゼットの養父)の話があったりです。テナルディエは戦死者の金品を奪うならず者でした。しかし、死んだと思って動かした大佐が怠を吹き返し、彼を恩人と誤解した話が出て来たりと。シリアスな話と笑い話が交互に続きます。この辺り、新潮社の文庫本『レ ミゼラブル』(全5巻)では、2巻目の最初です。

 

 さて、1823年10月、ツーロン港で修理中の軍艦のマストから水夫か落ち、綱にぶらさがったのを服役中の囚人が救助します。しかし、その囚人がかえって海に落ちてしまいます。その囚人がジャシ ヴァルジャンであり、死体は見つからず死亡とみなされました。しかし、彼はクリスマスの夜、モンフェルメイユの宿屋に現われテナルディエに大金を払って8歳になったコゼットを引き取り悲惨な状態から救います。そうです、ファンチーヌとの約束を果たしたのです。その後、パリにかくれ住んだジャンは55歳にして始めて愛を知り、コゼットを自分の娘のように思います。しかし、幸せは長く続かないと相場は決まっています。再びパリ勤務となったジャベール警部の探索の手が延びます。バルジャンは、パリの夜の中を追いつめられますが、人間業とは思えぬ力で高いへいを越えて身をかくすことができました。しかも、そこは偶然にも彼自身の世話でフォシュレヴァン老人(馬車の下敷きになった老人)を庭番にしてやった尼僧院でした。

 

 バルジャンは、老人の弟として庭番助手になる許可が出たのですが、一度外に出なくてはなりませんでした。バルジャンは、死んだ尼僧の棺の中に入り、決死の脱出をします。逆に入る時は許可が下りていますから簡単でした。コゼットは給費生として教育を受け、2人は数年を静かに暮らすことができました。

 

第3部「マリウス」

 バリのプルジョワ、ヅルノルマン氏は18世紀風の元気な老人で、死んだ次女の息子マリウスを引き取り溺愛しています。また、氏は、マリウスの父ポンメルレシー大佐がナポレオンの忠臣だったのを嫌っていました。そのため、マリウスの父親に対いし、ジノレノルマン氏は姿を見せたらマリウスの相続権を奪うとおどかしてあったのです。引退の身の大佐は、長年日曜にバリに来ては教会で遠くから息子を眺めて涙ぐんでいたのです。その後、法科の学生となったマリウスは父の死後、はじめて真相を知り、祖父とけんかして自立、弁護士となり、貧困の中で共和主義者のグループと親しむようになります。

 

 そんな中、マリウスは、公園で老紳士に連れられた少女を見染めます。もちろん、それが、バルジャンと成長したコゼットです。

 

 今度は、コゼットの養父だったテナレディエが落ちぶれて現れます。穢いアパートで慈善家を騙しサギをやっていました。だまされて金を恵みに来た慈善家ルプランがあの老紳士なのを、壁の穴から見たマリウスは、さらにテナルディエが妻にその紳士の過去を知っていると語り、わなにかけようとするのを見て警察にとどけます。応待したのはジャヴェール警部でした。悪どもを集めルプラン氏をしばっておどしている隣室の男がテナノレディエと名乗るのを聞いて、マリウスは父の遺言にあった恩人なのに驚きます。そのため、ジャベールと約束した合図のピストルを撃つ手が鈍ります。しかし、,ジャヴェール警部独自の判断で踏み込み全員を逮捕しますが、被害者だけは窓から逃げました。ジャヴェールもマリウスも、それぞれがその人物に疑いを持ちます。

 

 新潮社の『レ ミゼラブル』は、丁度3巻の終わりです。