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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

技術者倫理、入門前-3

最初に参考文献をまとめます。本の内容は、出版社のデータを元にして書きました。どれも良い本ですし、技術者倫理について何かを書くためには読む必要がある本です。科学技術に関心・関係のない方には面白くない本かもしれませんが、中には、そんな方にも面白く読める本があります。全て、楽天ブックスやアマゾンで購入できる本ですのでご興味がある方はご覧になって下さい。

 

参考文献

  • 「第3版科学技術者の倫理」一 その考え方と事例・平成20年11月30日 発行

訳編者 (財) 日本技術士会・発行所 丸善株式会社

チャールズ ハリス ジュニア(Charles E,Harris,Jr)等による米国版技術者倫理の日本語訳です。日本技術士会の偉い方々が翻訳しています。原題は「 Engineering Ethics,Concepts and Cases,3rd Edition 」となっています。

  •  「科学技術者倫理の事例と考察」・平成12年9月30日 発行・平成16年9月30日 第5刷

訳編者 (財) 日本技術士会・発行所 丸善株式会社

上記の本と同じ著者による、事例集です。全部で83の倫理違反事例が掲載されています。しかし、米国の事例のため日本人である私と感覚的に合わないところもあります。

  • 「科学技術倫理学の展開」・2009年12月25日 初版第1刷発行

編者 石原孝二、河野哲也・発行所 玉川大学出版部

生命倫理、環境倫理、情報倫理、脳神経倫理と広い領域を扱った本です。どちらかというと、科学技術倫理の各領域・トピックの展開に焦点をあてた論文集です。特に最近話題になっている分野を選び、その概要を紹介しながら具体的に考察する。また、科学技術に関わるさまざまな倫理的問題を検討し、実践のモデルを提示すると言った形になっています。

  •  「工学倫理 実例で学ぶ技術者の行動規範」・2011年 4 月10日 第1版1刷発行

著者 河村尚登・発行所 東京電機大学出版局

新しい技術や製品は、私たちの生活を豊かにする反面、使い方を間違えると凶器や社会不安の原因にもなりうるものです。こうした高度化時代に、工学者・技術者として身につけておくべき使命感・責任感・倫理観を学ぶための教科書です。自然環境やネットワーク社会への配慮、生命倫理や内部告発など、新しいテーマも積極的に取り入れています。各章の終わりには「まとめ」と「練習問題」を設けられています、教科書を意識しているのだと思います。

 

  • 「技術には専門の監査が必要だ!」-技術監査人と業務監査)監査信頼回復への提言・2009年7月15日 初版1刷発行

編著者 NPO法人 地域と行政を支える技術フォーラム

発行所 日刊工業新聞

技術監査人とは独立した第3者の立場で業務監査を行う専門家のことです。この本では、その必要性を技術者、および監査を行う企業側に強く訴えると伴に、制度や監査の現状を例示し、技術者が監査業務に立ち向かうために必要な考え方を解説している。残念なのは、知財に関する言及が無かったことです。

 

  • 「技術倫理」一日本の事例から学ぶ・平成18年9月20日 第1版発行

編著者 佐伯昇、杉本泰治

編者  NPO法人科学技術倫理フォーラム

発行所 丸善株式会社

身近に起こった技術倫理事例を通して、実学的に技術倫理の基本的な考え方、意志決定の手法が習得できるように学習プログラムが組まれています。技術は人間生活に深く関わり、いたるところに技術者の職場があり技術倫理問題があり得ます。この本も、日本技術者教育認定機構(JABEE)で使用される教科書になっています。  

 

著者 札野順

放送大学のテキストです。著者の札野順教授は金沢工業大学で技術者倫理を教えておられます。日本機械学会でも毎年3月頃、ゼミ形式の講座を行っています。私も1度参加しました。

 

  • 「誇り高い技術者になろう(第2版)」・2012年7月25日 第2版第1刷発行

編者 黒田光太郎、戸田山和久、伊勢田哲治

発行所 名古屋大学出版会

プロとして責任ある仕事をするために、何に配慮し、日々の仕事の中でどう行動すべきか、明快な指針を提示しています。ミクロからマクロまで具体的事例をもとに倫理的判断力を働かせるスキルを高めるために工夫された本です。第2版では、公益通報者保護法福島第一原発事故など最新の情報も盛り込んだものになっています。

 

  • 「はじめて学ぶ技術倫理の教科書」・平成20年5月30日 発行

監修者 今道友信、札野順

発行所 丸善株式会社

倫理学の基礎から時際の問題への対処法までを体系的に学び、必要な素養と問題解決能力を身に付けるための教科書です。科学技術は、強力な手段であるとともに、人間の環境の一部として当たり前の存在になっています。日々直面する複雑な問題に対して、最善の解を導き出すにはどうしたらよいのか、この本では哲学の源泉をたどり、倫理的素養と論理的分析力を身につけ、意思決定と行為の設計に必要な基本を体系的に学べるように書かれています。

 

著者 小林信一、小林傳司、藤垣裕子

これも、放送大学のテキストです。勿論、一般の書店やアマゾンで購入できます。

科学技術は、真理の探究や新技術の開発など、社会とはあまり関係のない活動のように思われがちです。しかし、今日の高度に発展した科学技術は社会に多大な影響を及ぼしています。今後は、科学技術と人間生活が調和しつつ、ともに発展していく必要があります。この本は、真理探究ための科学技術や産業のための科学技術とは異なる「社会の中の科学技術、社会のための科学技術」という観点から、科学技術と社会の相互関係について考察しています。

 

  • 「技術者倫理の現在」・平成20年5月30日 発行

著者 大石敏広

発行所 勁草書房

この参考文献の中で技術に関係の無い方が読んで一番面白いのはこの本です。技術者倫理とは何か、技術者はなぜ倫理的責任を負うべきなのか。こうした根本的な問いから語り起こし、技術者倫理を一つの学として整合的に捉えるという視点から、勘所をわかりやすく論じています。哲学や倫理学になじみのない人でも理解できるよう配慮し、自ら考え判断する力を身につけることに力点をおいています。

 

  • 「技術者による実践的工学倫理(第2版)」-先人の知恵と戦いから学ぶ・第2版第1刷2009年9月20日発行

編著者 中村收三、近畿化学協会工学倫理研究会

発行所 化学同人

技術者OBが長年の経験と研究成果を結集して編纂された本です。定評ある教科書の最新改訂版です。2011年の福島原発事故を技術者はどう受け止めればいいのかを自問しながら全体の記述を見直すとともに、最新の事例やデータを収録して内容を充実させています。

 

  • 「テクノリテレラシーとは何か-巨大事故を読む技術」・2011年3月22日第2刷発行

著者 齊藤了文

発行所 講談社

原発、飛行機事故から頻発する医療ミス、銀行のシステムトラブルまで広く扱っています。従来の哲学、法制度では解決できない「人工物」をめぐる問題群に対し、失敗の本質を明快に解説しています

 

  • 「現代倫理学入門」・2010年2月19日 第36刷発行

著者 加藤尚武

発行所 講談社

マイケル サンデル教授の「正義の話をしよう」に似た感じの本ですが、こちらの方がずっと先に書かれています。この本も技術者以外の人が読んでも面白いでしょう。

 

  • 「技術者倫理の世界(第2版)」・2011年2月18日 第2版第3刷発行

著者代表 藤本温

発行所 森北出版

古くから教科書として使用されていた本ですが、近年の問題を取り込んで内容を新しくしています。解説は非常に分りやすい本です。

 

  • 「技術者とリスクマネジメント」-事故はどうして防げなかったのか?・平成24年2月25日 第1版第1刷発行

著者 中村昌允

発行所 株式会社オーム社

最近の事故事例を取上げ、その対処について倫理面、リスクマネジメント面から考察しています。

 

  • 「なぜ危機に気づけなかったのか」・発行日 2010年2月25日 第1版 第1刷

著者 マイケル A ロベルト 訳者 飯田恒夫

発行所 英治出版

問題を解決するには、まず「問題」がわかっていなければならないと言う視点で書かれています。企業をはじめ、多くの組織において問題は隠れてしまい、いくら問題解決法を知っていても「解決すべき問題」が分らないことには話にならない。問題が起こり、大事故・大惨事に発展してから解決策を見出すより、問題になりそうなことを早くに発見し、まだ軽微なうちに手を打つことのほうが価値があると力説しています。

 

  • 「個性のわかる脳科学」-岩波科学ライブラリー171・2011年11月4日・第2刷発行

著者 金井良太

発行所 岩波書店

孤独に思うか思わないかは個人の主観ですが、社交的かそうでないかという性格は脳の構造に違いがあるようです。そうした個人の社会性までが脳と結びつけられるようになってきています。では、いったい脳のどこがどのように違うのか、fMRIやVBM解析と言った最新の検査装置を駆使して脳構造の詳細を明らかにして行きます。

 

  • 「脳に刻まれたモラルの起源」-岩波科学ライブラリー209・2013年6月5日・第1刷発行

著者 金井良太

発行所 岩波書店

最近の脳科学や進化心理学の研究によれば、道徳や倫理というものは、人類が進化的に獲得したものであり、むしろ生得的な認知能力に由来するらしい。脳自身が望ましいと思う人間の生き方を明らかにしようとして、著者は実験を重ねています。