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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

『残念な人の仕事の中身』・3回目

この本は、一番最初のエピソードから私を驚かせてくれました(文体を変えます)。

第一章は、「なぜ採用されたか」知ってますか?-自分が見えないという問題(サブタイトル)となっていて、24頁から66頁まで全部で42頁あります。

第一章の42頁は、さらに以下5つの節に分けられています。

  1. 「言わずもがな」が通じない
  2. 自分の役割がわかってない
  3. 何でも大げさに言う
  4. 自分の短所が自覚できない
  5. すぐ気分に振りまわされてしまう

 

各節は、さらに4つの項に分かれていますから1項あたり1頁~2頁で話は完結します。一つの節に一つのエピソードの紹介し、何が悪いのか、どうすれば良かったのかを解説しているので、興味のあるところだけ読んでも楽しく読むことができます。もちろん、普通に通読しても面白いでしょう。私が少し驚いた最初のエピソードは以下の話しです。

エピソードの例は、スーザン / ツール設計担当 / 製造業 (役割の無理解、ジコチュー、頑固)と表記されています。

 

1-業績に関係のない「あら探し」をされている

 

私はツールの設計をしていますが、職場の男性スタッフと同じか、それ以上にいい仕事をしているつもりです。しかし、上司は、いつも仕事の出来ばえとは別のところであら探しをするのです。

私たちの製造部門のマネジャーは、昔気質の人で、私が2分遅刻すると目くじらを立てて怒るくせに、自分たちは昨晩のフットボールの試合についてのおしゃべりで無駄な時間を使っています。この前など、朝のミーティングにコーヒーとマフィンを持って入ったら、怖い目でにらみつけられてしまいました。

彼は、私がほかの社員がひと月かかる作業を、1週間で仕上げていることをわかっていないのです。私は、機械の生産性を20%も高めるツールを設計しているのに、彼らは時代遅れのソフトウエアにあたかも支配ざれているかのように働いています。

私は会社の時間とお金を節約しょうとしているのに、なぜ彼はマフィンのことなど気にするのでしょうか?

 

2-人間関係の重要性がわかっていない

 

スーザンはとても頭がよくて仕事も早く、最新のテクノロジーを理解しているのですが、残念ながら、何がこの組織で大事なのかを理解していません。

それは、時間を守り、真贅に仕事に向き合う姿勢を態度をもって示すことです。彼女は、長い間この会社のために尽くしてきた人たちを理解していません。彼らは、スーザンのように尊大な態度をとる人間には我慢ができないのです。

私が彼らの倍額を得られたのは、「何よりも大事なのは人であり、どんな最新技術も製造工程を支える道具に過ぎない」という彼らの哲学を尊重したからです。

彼らからすれば、ピクニックランチを抱えてミーティングに遅れてくるようなスーザンを見れば、彼女を役に立たないコンピュータおたくだと軽蔑するに決まっています。

いまのままでは彼女は危うい立場に追い込まれてしまいます。まして昇進なんてまだまだだということをどうすれば彼女にうまく伝えられるでしょうか。頭の痛い問題です。

 

正直、私は日本の話しかと思いました。私は、遊びを含めてアメリカに行ったことがありません、また、アメリカ人の友人知人もいません。海外で行ったことがあるのは、ドイツ、スイス、イタリアだけです(それも大昔)。さらに、仕事では、英語を必要とされません。そのため、私の英語の能力は、英検2級を取った学生時代が最高でした。30年近く、秘伝の奥義として英語を封印していたのですが、気付いたら「秘伝の書」も「虎の巻」も失っていたようなものです。あるいは、中島敦の「名人傳」に出てくる弓を忘れた弓の名人紀昌(きしょう)でしょうか(本気にしないで下さい、名人になったことは一度もありません)。

アメリカ文化に関しては、小説や映画、ドラマ等で知っているだけです。ただ、これまでに蓄積されたアメリカ人の考え方に関する情報と、この本に書かれてあるエピソードにはズレが感じられます。そのため、私はこの本を楽しく、面白く読み通しましたが常に「ホントか?」と言う疑念が頭の中にありました。

もちろん、アメリカには伝統的に「反知性主義」のようなもの、あるいは「テキサス マッチョ」好きなところがあることは承知しています。日本では人気の無かった、トム ハンクスの「フォレスト ガンプ」は、アメリカでは高い評価と人気を得ましたが、あの映画はまさにアメリカ人好みだと理解できます。(私は、普段、会社の昼休みの1時間を使って2時間の映画を倍速で観ます、そのため普通の人より映画を観ていると思います)。

実は、この本を紹介したのは、もし、アメリカ人、アメリカ文化に詳しい人がいれば、この本に書かれているエピソードは日本人向けにアレンジしたものではなく、アメリカでもそうなのだと言うことを教えてもらえるかもしれないと思ったからです。本には、「超訳」とは書かれていないので普通に翻訳していると思うのですが、今となっては、辞書を片手に原書を読んで確かめる何て作業は面倒でできません。

もし、お時間があって、アメリカ的思考について何かあれば教えて下さい。明日は、10年前の工場の火災の話しについて触れます。