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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

函館と北海道について考える-7

日常

7-奢れる物も久しからず

現在の函館は、水産業と観光サービス業が主な産業になっています。昔は、函館ドック(旧社名、現在の社名は函館どつく)が地元ナンバーワン企業で、社員数数千人、協力工場(下請負企業)数百社を誇っていましたが、今は見る影もありません。少し分りづらいですが埠頭の側から写真を撮りました。機械遺産として残したいと運動を続けていた、門型の赤い大きなクレーンは、取り壊されてしまいました。

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もう一枚

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本州より北側にある、大型船のドックはここしかありません。そのため、現在でも船の修理などの受注で営業を続けているようです。造船不況は、1975年(昭和50年)辺りから急激に厳しくなりましたから、私が中学生の頃から会社としては苦しくなっていたようです。

上記リンクからも見ることができますが、会社の沿革を省略して載せます。

函館どつく株式会社(英語: The Hakodate Dock Co.,Ltd.)は北海道函館市に本社を置く日本の造船メーカーである。一般社団法人日本造船工業会の会員となっている。

※ 社名表記の「つ」は大文字である。

  • 1896年(明治29年) - 函館船渠株式会社として函館にて創業
  • 1903年(明治36年) - 第1号乾ドック完成。鉄道用橋梁を皮切りに、橋梁事業に進出
  • 1946年(昭和21年) - 本社を東京に移転
  • 1951年(昭和26年) - 社名を函館ドック株式会社に変更
  • 1984年(昭和59年) - 社名を函館どつく株式会社に変更、坪内寿夫率いる来島グループの傘下に入る
  • 2003年(平成15年) - 本社を函館に移転、函館・東京の2本社制とする
  • 2004年(平成16年)- 函館造船所 第1号乾ドックが土木学会選奨土木遺産の認定を受ける
  • 2010年(平成22年)10月5日 - 函館造船所の大型修繕ドック(第3号ドック:230,000DWT)が再稼働

売上高362億7000万円(2010年度)

従業員数678名 ※協力会社社員を除く

 

従業員数に「※協力会社社員を除く」とあるのが、もの悲しさを語っています。協力会社の社員が函館どつくの社員であるはずがありません。それでも、平成25年度の進入社員は8名。地元の方が多いようですが、何とか若い力と頭脳でこれからの時代に必要とされる企業にして頂きたいと思います。

ところで、私が勝手に名作だと思っている高倉健、大原麗子主演の「居酒屋兆治」(山口瞳・原作)は、1983年(昭和58年)11月に公開された映画です。この映画は、函館が舞台となっています。映画の主人公、藤野英治 (高倉健)は、元函館ドック(当時)の社員でしたが、転属を拒否し会社を辞め居酒屋を始めます。

ここで、物語の詳しい話を載せることはしませんが、この映画を観ると当時既に函館ドックは業績が苦しくなっていたことが良く分ります。

また、話は変りますが、子供の頃、父の仕事仲間でドックの協力工場の社長さんが、「内の息子は、ドックの設計課に入った」と言って何度も嬉しそうに自慢していたことを覚えています。その息子さんが、今どうしているのかは知りません。私が小学生の時に函館高専卒で入社していますから、ずっと勤めていたとしても定年退職でしょうか。