takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

技術士試験の一つ択一試験への対応

基礎力あるいは語意

これまでの経験から択一は得意だけど論文は苦手と言う方には何度もお目に掛かりました。

しかし、この逆つまり、論文は得意だけど、択一は苦手と言う方には、お目に掛かったことがありません。

択一試験への対応とは、要するに英語で言えば単語力です。英単語を全く覚えないで英語の試験の点数を上げることはできないと思います。

中学英語なら1800ぐらい。

高校英語なら4500ぐらい。

これだけの数の単語を覚えなければならないのです。

技術士試験の択一はこんなに必要ありませんが、やはり200個~300個程度のキーワードは覚えなければならないでしょう。

現在、過去問題は8年分、160問あります。全て知らない言葉と言うことはあり得ませんが、この中から150~200ぐらいのキーワードを抽出して下さい。そして、意味を調べましょう。調べて文章で纏めて下さい。これは、何度も直すのでパソコンで書いた方が良いでしょう。

これをマスターした上で作文の練習が必要です。キーワードを覚えただけで筆記試験の論文は書けません。英単語を覚えただけで英文を書いたり、日本語に訳したりできないのと同じです。

 

評価される論文にはストーリー性があります

論文にストーリー性と言うと驚く人がいますが、事実です。

逆にストーリー性の全く無い文章を考えて下さい。

思い当たりますか?

箇条書きの文章です。

解答の全てを箇条書きで纏めたらほぼ間違いなく不合格です。

まあ、「C」です。

書かれた内容がある程度的を射て、正しいキーワードが入っていても箇条書きだけで解答したら高得点にはなりません。そもそも、箇条書きでは論理的に書くことが難しいため、解答者が論理的に考えているのかどうかそれが分りません。

もちろん、コンピューターのプログラムや数学の証明のように1行1行論理を追って書くことは不可能ではないかもしれませんが、とても読みにくい文章になってしまいます。ですから、キーワードをある程度マスターしたらそれを使って文章を操るトレーニングをして下さい。これを飛ばす人がいるからなかなか合格出来ないのだと思います。

私は、わりと多くの学会誌を読みます。そこには面白い論文が掲載されています。

あるいは、日経サイエンスなどにも目を通します。あれは、世界レベルですから読んでいるだけで本当に面白い論文が多くあります。学術的に書いてあるのに面白くて笑える論文まであるのです。そんな論文は決まってストーリーがあります。

キーワードの暗記に終始してはいけない

これは、もう何度も繰り返しましたが、インプットよりアウトプットを重視して下さい。それが、あなたを技術士合格に導くでしょう。