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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

安全な社会-2

 失敗事例・事故事例の70~80%は、対策を行うことで防止できます。昨日載せたように不慮の事故による死亡事故は、毎年4万件程度あります(交通事故含む)。ですから、4万件を1万件に減らすことが最初の目標です。種類別だけもう一度載せます

総数      38,153人

交通事故    7,499人

転倒・転落   7,170人

溺死      6,464人

窒息      9,419人

火災      1,452人

中毒       895人

その他     5,254人

(データ元は、厚生労働省・平成21年度「不慮の事故死亡統計」の概況)

 たとえばこの中で、お年寄りの窒息死の原因となっている食品は、餅、お握り、パン、は窒息しない大きさに加工して食べさせるだけで、窒息死を防止できます。
 また、お風呂での溺死は世界的に見て日本がダントツに多いようです。この最大の原因は、日本独特の社会・文化的な理由があります。たとえば、欧米では身体の清潔を目的に入浴しているのに対し、日本ではからだを温める、リラックスして入浴を楽しむ、という意味をもっています。そのため、湯船に不必要なほどお湯を入れ「温泉の元」まで入れて入浴します。と言うより、むしろ、このような点を重視している人も少なくないでしょう。ある調査によると、一週間に3回以上浴槽内で入浴する人の割合は、日本では100%であるのに米国(ニューヨーク)では23%にすぎないというデータもあります(おふろの楽園、資生堂新規事業部編著、求龍堂、1994年)。

 さらに、日本のサラリーマンに対する調査によると、家庭で最もくつろげるのは「お風呂に入っているとき」との答えが一番多かったと言います。
 一方、米国などでの入浴の特徴は、バスルームは複数あってもシャワータイプが多く、朝、外出前、来客前などにシャワーをするのが一般的で、浴槽内での入浴はほとんどしない人も珍しくありません(東京ガス・都市生活研究所、日米お風呂調査)。ですから、欧米ではそもそも、お風呂で溺死する機会がありません。
 余談ですが、私、実は滅多に湯船に入りません。まだ、足下はしっかりしているので、溺死を恐れているのではありません。お風呂の中でのんびりするのが嫌なだけです。

 中毒は、自分で採ってきた山菜やキノコによるものが多いようです。フグでさえ、素人が釣って料理して死亡するという事例が毎年何例かあります(1~2人)。これらに比べたら熊に襲われて死亡するなんて年に1~2件です。それで、熊はライフルで撃たれてしまいます。

 商売ですからしかたがないとしても、マスコミは本当に危険なものは何かを考えないで報道します。あんな報道の仕方では、部数は伸びるかもしれませんが事故は減りません。