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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

理系の人達を分類する

理工系の学校出身者でも、事務系の仕事に就く人もいる、またその逆に、文学部出身の機械設計技師もいる。私の知り合いは、電気工学部出身だが、学生時代から英語が得意で翻訳のアルバイトをしていた。その彼は、現在も翻訳家として食べている、ただし理工書専門である。この場合、物書きが仕事なのだから文系の職業と呼ぶべきか、あるいは理工書専門なのだから理系と呼ぶべきか。

また、弁理士と言う法律の専門職があるが、弁理士になる人の7~8割は理工系の出身者である。つまり、理系出身の法律家であるが弁理士は理系の職業であろうか、それともやはり、文系の職業なのか。もちろん、分類が難しい職業が多くあることも分っている。

ちなみに、弁理士の「弁」を旧い字体で書く時は「辨」と書く、これが弁護士だと「辯」であり、漢字の意味は異なる(全く違う字を、一緒にしてしまった略字体の悪いところが良く分る例だと思う)。「辨」の中の「リ」は刀を意味し、「物事の区別を見分けること、わきまえる」が「辨」の字の意味するところである。ついでに書くと、「辯護士」の「辯」の字は,「物の言いよう,話の仕方,話,言葉で言い表すこと」となっている。東北辯、大阪辯、辯舌が立つ等。(漢字源)

話を戻す。そのような細かな事例は除いて、一般的に理系を分類すると下記のようにわけられるのではないかと思う。

  1. 科学者(Scientist):自然界の真理を追究する人、あるいは職業。
  2. 技術者(Engineer):発見された真理を応用して社会に役立つ物を作る人、あるいは職業。
  3. 技能者(Technician):技術者が考えたアイデア(設計したもの)を具現化する人、生産現場で働く技術者とも言える、また昔風に言えば職人。

最近流行の「データ サイエンティスト」と呼ばれる人達は、多くの埋もれたデータの中から真理を見つけると言う意味で「データ 科学者」なのだと思う。

一方、それぞれ3つの分野の中に最先端の現場で働く人や、管理職となる人、さらに進んで経営者となる人がいると思う。大学の研究者でも、工学部部長や学長なども同じでる。さらに、この場合の技術とは、管理技術とか教育技術、医療技術などの技術ではなく、形のある物を作る時に必要とされる狭い意味の技術である。

会社で説明する時は、ホワイトボードに大きく3重丸を書き、中心から外に向かって3本の線を120度間隔で書いて説明する。ブログでもそう書きたいが、現在のところやり方が分らない。文字だけの説明では分りにくいけど、ご勘弁頂きたい。

120度の直線で分けられた円の3つの領域が上記の、科学者、技術者、技能者である。また、3重丸は、外側から現場、中間管理、経営と中心に向かって行く。加えて、中心に向かえば向かうほど科学者、技術者、技能者の専門性は薄れて「経営」という別の専門性が強くなる。

理系の学生諸君や、すでにその道に入られた若い人(私のような高齢者は、選択の余地はない)は、自分がどの領域で生きていくかを考えて進む道を選択して欲しい。そうしないと仕事がつまらなくなるし、どこかで自分の成長が止ってしまう。30代前半ぐらいなら方向転換はできるから、職業人となった最初の10年は自分の進む道に関して何度も良く考えよう。もっとも、その頃は自分の将来は無限に続くと思っているから、なかなか「今後の進路」を考えられないと思う。しかし、人がやらないこと、できないことは率先してやった方が大抵の場合良い結果に繋がる。理系の人達は、独創性が好きなはずだから、自分の人生も独創的に設計しよう。