函館と北海道について考える-5
今回は、雰囲気を変えます。
5-海
函館は、古くからの港町です、何しろ2009年(平成21年)に長崎と一緒に開港150周年を祝っています。私が小学6年1学期まで住んでいた家は、何カ所かにある函館の埠頭まで自転車で5分くらいで行く事ができました。ですから、私にとっての「海」は、白い砂浜や岩に寄せる波ではなく、コンクリートで固められた船の油の臭いがする港なのです。
もちろん、港の風景は当時とすっかり変っています。写真に見える橋は、港全体を跨ぐように三つの埠頭を車で渡ることができます。私が子供の頃にはありませんでした。しかし、函館山の景観はほとんど変化しておらず、港から見える山の姿は40年前とほぼ一緒です。
とは言え、山の麓には高い建物のマンションやホテルが建ち並んでいますから全く同じ訳ではありません。写真の左橋に見える煉瓦色の建物は、比較的最近(10年以内)にできた人気ホテル「ラビスタ函館ベイ」です。湯ノ川温泉のホテルと違って部屋の窓から函館港の風景が一望にできるそうです(私は宿泊したことがありません)。
もう一枚。
まあ、そのていどの変化はあって当たり前ですが函館が港の町であり、私の「海」は港であることは変わりありません。もちろん、最小幅1,100メートル程度の町の反対側に行けば大森浜と呼ばれる砂浜があります(町を挟んで港の反対側)、「啄木公園」があるところです。しかし、そちらは私の家から少し遠くて小学生が自転車で遊びに行けるところではありませんでした。そのため、大森浜があることは知っていましたが、子供の頃に行ったことはありませんでした。
長い防波堤で守られている函館の港は何時も静かでした、地形が天然の防波堤になっていることも手伝って船を守ってくれる良い港だったのです。
町の地形は、こんな感じ。
駅前にあった観光案内図ですが、図の上側が函館湾です。左下に緑色の部分が見えると思いますが、そこが函館山、私が写真を撮った場所は、図中の「現在地」と赤色で書いてある辺りです。町のくびれているところは、およそ1,000メートル強しかありません海抜も1~2メートルです。写真中央よりやや右上に「星形」の図が見えると思いますが、ここが「五稜郭」です。駅前からは3キロ強、タクシーで1,000円を少し超えるぐらいでしょうか。また、右端中段辺りに薄い緑色で半分だけ見えているのが「函館空港」です。駅前までの所要時間は、ターミナルバス(直通)で20~25分ぐらいです。最後に、函館山の麓元町の方から、港を見るとこんな感じです。
中央やや右よりに白く建っているのが、五稜郭タワーです。
なかなか、上手く撮れないのですが「数を撃てば当たる」の勢いで沢山撮りましたからこの後もご紹介いたします。ちなみに、函館市からは1円も頂いておりません。