takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

どうしてブログを書き続けるのでしょう-2

 このブログは、文藝評論家小林秀雄さんの評論集「考えるヒント」から題名を借りています。その小林秀雄さんには、デビュー作と言って良い「樣々なる意匠」と言う作品があります。とても難解な本で、私は初期の小林作品はあまりすきではありませんが、今回はその「樣々なる意匠」の文章を紹介します。

 そこからまた、ブログというものについて考えて見ようと思ったからです。

「樣々なる意匠」

 文學の世界に詩人が棲み、小説家が棲んでゐる様に、文藝批評家といふものが棲んでゐる。詩人にとつては詩を創る事が希(ねが)ひであり、小説家にとつては小説を創る事が希ひである。では、文藝批評家にとつては文藝批評を書く事が希ひであるか?恐らくこの事實は多くの逆説を孕(はら)んでゐる。

 そのまま、借りれば「インターネットの世界にはブロガーが住んでいる」となります。また、「ブロガーに取ってはブログ記事を書くことが「希ひ」であるか?恐らくこの事實は多くの逆説を孕(はら)んでゐる。」です。

 記事を書くことが「希ひ」ではありませんよね?皆さんどうですか。前回コメント頂いた方々も、「自分とことなる世界・業界に住む人の意見や主張を見るのが好き」と言うようなご意見でした。また、逆の方もいます。ようするに、同じ業界の知らない人の意見を読み、それらを集めて紹介するブログを作るというようなものです。

 

 ところで、日本国内にブログはどれくらいあるのでしょうか?

2008年の調査ですが、以下の記事が見つかりました。

 


 総務省 情報通信政策研究所は2日、「ブログの実態に関する調査研究」の調査結果を公開した。同調査によれば、国内のブログは約1690万で、そのうちアクティブなブログは約300万程度だという。

 

● 1カ月に1度更新するブログは約300万で横ばい状態

2008年1月現在のブログコンテンツ量(出典:総務省 情報通信政策研究所)
 同研究所では、公表データに基づいた登録者数上位20のブログサイトを対象としたクローラー調査を実施。この調査によれば、2008年1月現在の国内におけるブログの数は約1,690万、記事総数は13億5,000万件だという。

 国内ブログのデータ容量は総量で42TBに達し、このうちテキスト情報は12TB。なお、2001年1月以降に開設されたブログの総数データでは、すでに削除されているブログも含めて累計で約2240万、記事総数は約17億9000万、データ総量は54TBに上るという。

 ブログ開設者を対象としたアンケートも実施。調査会社によるアンケートパネルを2月15日から18日の4日間行い、15歳以上のブログ開設経験者から2351件の回答を得た。。

 このアンケート調査と調査を踏まえて、1カ月に1度以上の頻度でブログを更新している「更新継続率」、1カ月以内に削除される「削除率」を算出。1カ月に1回以上記事が更新されているアクティブブログは約300万で、全体の約2割弱程度に留まるとした。

 新規ブログ数についても、国内でブログサービスが始まった2003年から急速に増加したものの、近年では毎月40~50万程度に留まっている。また、アクティブなブログ数も2005年以降は約300万でほぼ横ばい状態にあり、新規にブログが開設される一方で、更新されなくなったブログも多いという。

 ブログの記事数は2004年から2005年にかけて急増し、毎月4000~5000万件程度の記事が増えている。こうした記事数の増加や画像・動画ファイルなどの増加によって、毎月1.6T前後のデータがブログによって追加されており、画像ファイルに関しては2006年以降、1記事あたり0.6の割合で利用されているという。

 

 総数は、今もそれほど変わらないと思います。ですから、月に1回以上更新しているブロガーは、300万人、日本人(1億2000万人)の2.5%です。しかし、日本人のインターネット利用者数は、9,200万人ですから、そこを母数に考えると3%、100人中3人は、アクティブブロガーです。また、世界のブログ総数は7,000万件、日本のブログは1,670万ですから、おおよそ、1/4です。

 ちなみに、世界の総数7,000万件のブログの内、アクティブブログが何件なのかは分りません。上の計算は同じ比率と考えています。

まとめると

ブログ総数

世界:7,000万件

日本:1,670万件

世界のアクティブブログ総数:1,257万件(日本の比率から推測・18.0%)

日本のアクティブブログ総数:300万件(18.0%)

 私を含め、みなさんも300万人の中の一人です。

続きます。