カフェオレ、カフェラッテそして銀ブラ
今日は、軽いお話です、というか軽いクイズです。
技術士受験の勉強で疲れた頭を休めて下さい。
「カフェオレ」と「カフェラテ」の違いを説明しなさい。
答です。
もちろん、フランス語とイタリア語の違いもありますが、
カフェ・オ・レ(フランス語:café au lait)は、コーヒー:ミルクが、5:5です。
カフェ・ラッテ(イタリア語:Caffè Latte)は、エスプレッソ:ミルクが、2:8です。
また、「カフェラッテ」と言う名称は、森永乳業が商標登録しています。そのため、1996年に日本に進出したスターバックスに代表されるアメリカ式のカフェバーが浸し始めるとともに、アメリカ式の発音の「カフェラテ」という表記が多くなっています。
さらに、発祥の国イタリアでは単にエスプレッソに牛乳をたっぷり入れて飲むのがカフェ・ラッテなのですが、スターバックスでは、スチームミルク(蒸気で微細な気泡を加えながら温められたミルク)をエスプレッソに入れます。
私自身は、シロ物コーヒー?は好きではないのでミルクを入れたコーヒーを自分から飲むことはありません。
コーヒ関係でもう一つ、「銀ブラ」と言う言葉があります。この言葉が、銀座をぶらつくことでなく、銀座でブラジルコーヒーを飲むことだというのはどうやら俗説のようです。この言葉に関しては、星田宏司氏と岡本秀徳氏が『「銀ブラ」の語源を正す』- いなほ書房 (2014/03)という本で完全に検証済みでして、その言葉の語源を突き止めています。
ブラジルコーヒー説は、2008年に出版された『日本で最初の喫茶店「ブラジル移民の父」がはじめたカフェーパウリスタ物語』-文園社 (2008/11)という本のなかで、著者の長谷川泰三氏が言い始めた説だったようです。もちろん、長谷川氏の説を裏付ける根拠や資料はありません。逆に、現時点で最も古い資料、大正7年(1918年)に発行された、服部嘉香・植原路郎編『新らしい言葉の字引』(実業之日本社)に「銀ブラ」とは 銀座の街をぶらつく事と記されています。
ただし、今も銀座にあるカフェーパウリスタのWebサイトを見と「銀ブラの語源と言われる店」と宣伝されています。私も一度だけパウリスタへ行きました、店の雰囲気はもちろんレトロ調、コーヒーの味も優秀でした。ブラジルコーヒー説は俗説でも喫茶店のコーヒーが美味しいなら、私はもう一度あの店に行ってコーヒーを飲むでしょう。