takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

試験に出るかもしれない?技術士機械部門キーワード解説・7

1-超音波モータ

コイルやマグネットなどによる磁力を用いることなく、圧電効果による振動を移動運動に変換する摩擦式のモータが超音波モータである。 電圧を掛ける事で圧電セラミックス振動体を変形させ、その細かな位置変化を利用して摩擦力を生み出し、それを回転運動や直線運動に変換する

ピエゾアクチエータと似ているが、ピエゾアクチエータは超音波振動を起こすために使うものであり、超音波モータは摩擦力を使って物体を移動されるためのものである。

 

 

2-セル型生産システム

一人あるいは、少人数の作業者がセルと呼ばれるコンパクトな生産ラインの中で製品の完成までを担当する完結性の高い生産方式。

ベルトコンベヤーを使った生産方式と比較して、セル生産には次のようなメリットがある。

部品や工具を入れ替えるだけで生産品目を変えられるため多品種少量生産に適する。リードタイムを短くできるため在庫を削減できるなど。

 

 

3-ホロニック生産システム

新しい、セル型生産システム。従来のセル型システムは自律分散型であり、構成する要素に冗長性を持たせ、全体が示すべき一定の機能を自律的に保持する。一方、ホロニック生産システムでは、階層構造に着目し、加工セルというシステムを上位のシステムの構成要素と考え、同じ階層にある組立セルという他のエージェントとの協調を考えるのである。基本的に、生物の細胞と個体としての生物をモデルとしている。

 

 

4-超音波加工

誤解が多い言葉だが、超音波を利用して加工を行う訳ではない。軸付き砥石を高周波で振動させて被加工物を衝撃破砕作用によって行う加工法。砥粒(とりゆう)を水などの加工液に混合し、これを高周波で振動する工具と加工物との間に介在させて加工する場合もある。この時工具の振動数は、15~40kHzとなり丁度超音波の振動数と重なるため超音波加工と呼ばれている。工具の振幅は10~200マイクロメートルであり、加工物と工具の間には一定の圧力が加えられている。

 

 

5-ISO12100

ISO12100(JIS B 9700。以下 ISO12100)は、通常、「機械類の安全性」または略して「機械安全」と呼ばれる国際規格の中の一つである。

正確には 

(1)機械類の安全性―設計のための基本概念,一般原則―第1部:基本用語,方法論 

(2)機械類の安全性―設計のための基本概念,一般原則―第2部:技術原則 

の 2部構成となっている。

この規格は当初 ISO として正式発行されたものではなく、TR(標準情報)として 1992

年に発行されたものである。その TRを IS 化すべくおよそ 10年の歳月をかけて、2003 年11月に正式発行された規格である。

(ここは、JISの規格文書通り)