takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

スマトラ沖地震

スマトラ沖地震は、2004年(平成16年)の暮れ(12月26日)に起きた。南の島の海岸を津波が押し寄せる映像をテレビでご覧になった方も多いと思う。

震源地は、インドネシアスマトラ島バンダ・アチェ南南東250km。USGS(米国地質調査所)によれば、死者・行方不明者は合計で227,898人、被災者は500万人を超えると言われている。比較的、正確な調査が行われるようになった1900年以降で見ても、世界最大級の自然災害であると言って良い。また、スマトラ沖では、マグニチュード7.0以上の地震が、この2004年12月26日から、(過去にも多くあるが)、2012年4月11日まで、丁度10回起きている。その中で最大のものが、最初に起きたマグニチュード9.2の地震である。さらに、このマグニチュードも研究機関によって9.1~9.3までの幅を持ち、震源の幅も1000キロから1600キロまで様々である。海底面のズレは大きい所で20メートルに達している。大雑把なな言い方だが、自分の家と隣の家が地震の前後で20メートル離れてしまったと考えれば良い。

一方、NASAによれば、この地震で地球の地軸が7センチずれた可能性があり、その影響で一日の長さが100万分の2.32秒短くなったとも言われている。

 

地震の予測は、あまり進んでいないと思うが、事後の調査をしっかり行うことで、どのように対策すれば被害を少なくできるかは、分かるようになると思う。特に、安全な退路と避難先の確保が優先だろう。