小説が完成しました
ついに、やっと完成しました。
新潮社の日本ファンタジーノベル大賞に応募しました。
400字詰め原稿用紙換算で364枚です。
2月半ばから書き始めて、5月末に一通り完成してから今まで推敲を続けました。
今回は、初挑戦なので二次選考を突破するのが目標です。
経過は、例え一次で落ちてもここに載せます。
11月の月刊新潮にのれば、最終選考に残ったことになります。
まあ、今回は無理でしょう。
それにしてもなんで小説なんて書こうと思ったのか?
自分でも少し不思議です。もちろん前から小説は好きでした。そのため、好きな学科はずっと理系でしたが、学生時代は小説ばかり読んでいました。
小学生時代は、シャーロック・ホームズです。
これは今、時々感想をここで公開していますが、新たに読み直して書いています。
次の「パスカビル家の犬」で一応終わりです。
中学時代は、芥川龍之介、夏目漱石、森鴎外、太宰治、後は横溝正史なんかに嵌っていました。横溝の本は今は持っていませんが、上記4名の本は、今でも全集を持っています。
高校時代(高専ですが)、海外文学に凝りました。
ビクトル・ユーゴー、ロマン・ロラン、バルザック、スタンダール、ドストエフスキー、チェーホフ、それとシェイクスピアも忘れられません。
ただ、ドストエフスキーは、嫌いになったこともありました。正直、くどい。
あまりににも、しつこい。でも、最近パラパラ読んだのですがやはり素晴しい作品ですね。できれば、この歳になってから「カラマーゾフの兄弟」と「悪霊」は読み返してみたいです。まあ、死ぬまでに読みます。
このように書くとお分かりでしょうが、現代の作家の本をほとんど読んでいません。そもそも、社会人になってからは、小説を読まなくなりました。年間で100冊程度の本は読みますが、小説は10冊になるかならないかです。
ですから、今回苦労しました。現代的な書き方が分らないのです。出来上がって、応募したのですがこれで良いのかどうか分りません。でも、懲りずに次作を書くつもりで今、次作のプロットを用意しています。
ビジネス書や試験対策の本と異なり小説は「作り話」です。言ってみれば「嘘」の話です。他人が語った「嘘」の話を人に読ませる意味はなんでしょうか?
坂口安吾という昭和初期~中期の作家をご存知ですか?
その人が小林秀雄のことを語った「教祖の文学」の中でこんなことを書いています。
小説なんて、たかゞ商品であるし、オモチャでもあるし、そして、又、夢を書くことなんだ。第二の人生といふやうなものだ。有るものを書くのぢやなくて、無いもの、今ある限界を踏みこし、小説はいつも背のびをし、駈けだし、そして跳びあがる。だから墜落もするし、尻もちもつくのだ。
坂口安吾は、失敗作も多く、決して文豪と呼ばれる作家ではないのですが、この「教祖の文学」は好きだし、面白作品だと思います。
さて、自分の書いた小説を読み直して、何度も確認しました。
- 商品になるお話しだろうか?
- オモチャとして受け入れて貰えるだろうか?
- そして、夢が書けたのだろうか?
公開すると、応募資格がなくなりますから、公開は出来ませんが、落選した時点で公開するつもりです。