takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

副業が解禁になる?

副業は許されることになるのか?

読売新聞のニュースです。

会社員の副業解禁、麻木さん「本当に得なのか」

www.yomiuri.co.jp

これは、変な言い方です。

解禁になったからと言って、全員が副業を始める訳ではないでしょう。

と言うか、「有給は滅多に使えない」、「残業」だ「過労死」だと言っているのに副業が出来るはずはありません。

ただ、憲法22条で保障する職業選択の自由がある訳ですから、元々副業云々を会社の就業規則で縛るのは無理があると思います。

 

第二十二条
①何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
②何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない。

 政府が推進することなのか?

私は、この問題に関してとにかく規制するのはやめて欲しいと思うだけです。

もちろん、医師免許を持たない人が「自分は医者を職業にしたい」と考えて医療行為を行うことは犯罪です。「公共の福祉」に反します。その他にも規制を受けている職業はあるでしょう。

しかし、組織で働く人が何かの都合で副業を始めることを就業規則で縛ったり、逆に政府が乗り出して、積極的に奨励するのは反対です。それこそそんなものは、個人の考えに任せると言うか委ねるべきです。

働き方改革で政府が副業容認へ。狙いは収入増加と人材育成?

働き方改革と言うのは、二つ以上の職業に就いてヘトヘトになるまで働かせることが狙いなのでしょうか?身体を壊すようなことになっては元も子もありません。

「副業を行ったら、解雇」と言うような縛りがなければ、やりたい人は自分で考えて副業を始めるでしょうし、このままで良いと思う人はこれまで通りに働くでしょう。

それで十分です。

働いてから分ることがある

学生時代に色々考えて職業に就いても実際に働いてみると何かが違うと感じることはあります。だから転職する人もいるし私のように独立する人もいます。私は、許可を得て副業で助走しながら独立しました。そのため、資金も人脈もありませんでしたが、危機的な状況にはなりませんでした(苦労はしますが)。


アメリカの心理学者である、ドナルド・E・スーパーがこんなことを言っています。

 

仕事とは自分の能力や興味、価値観を表現するものである。
そうでなければ、仕事は退屈で無意味なものになってしまう。

 

「ドナルド・e・スーパー 写真」の画像検索結果

 

 もし、副業、正業共に「自分の能力や興味、価値観を表現」できるのであればそれは素晴しいことです。

しかし、それが片方だけであればそれほど嬉しいことではなく結局のところどちらか片方の楽しく面白い方へ注力していくことになるでしょう。

ただ、規制がなくなれば「自分の能力や興味、価値観を表現」できる職業につける確率は上がると思います。自分の棚卸しから初めて自分を見つめ直すところから始めると良いと思います。

人のことは言いませんが、私は独立して本当に楽しいし良かったと思っています。とは言え自分の能力や興味や価値観は常に見つめ直しています。おそらく、さらに歳を取って耄碌して頭が働くなるまで続けると思います。

そしてこれが肝心ですが、規制や禁止事項がなければ若い人も副業から始めて自分を見つめ直すチャンスが増えると言うことです。