takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

小説という伝え方-3

では、私の言いたいこと、伝えたいことは何か?

まだ、十分絞り込みはできていないのですがキーワードは3つです。

素材とアイディアはあって、プロットもほぼ完成しています。人工知能の部分がSFです。SF、つまりサイエンスフィクションですが、現在の技術ではとうていできないことをやらせるわけですから、時間的には近未来です。

後は、本文を書き出せばよい、と言うか途中途中はすでに書き出しています。最も重要な出だし、冒頭部分ができていません。まあ、それほど力むこともないのでしょうが冒頭部分はなんとなく力が入って、すでに何度も書いては直しの状態です。

小説ではありませんが、シェイクスピアは戯曲なので冒頭部分は軽いものが多いですね。ですからマクベスだけは特別な感じがします。

3人の魔女が出てくる冒頭シーンです。マクベスシェイクスピアの中でも最も短い戯曲でテンポが早いせいでもありますが、すぐに読み終わります。読んだことがないのでしたら、お勧めします。破局に向かう人間の心理が見事に描かれています。訳は色々ありますが、個人的には福田恆存訳、新潮文庫が良いでしょう。

話を戻します。

作り話にしないで、普通に上の三つのテーマについて書けば良い、初めはそれも考えました。でも、作り話でしか言えないこともあると思っています。そうでないなら、そもそも小説は存在しないのです。例えば、医療や人工知能について論述するばあい、最終的な結論を書く訳ですが、結論が纏まらない場合もあります。小説であればそこは読者に任せることができます。あるいみ作者は問題提起するだけです。

そして、そのほうが広く問題を認識してもらえる可能性が高くなると思います。

実は、上記3つのキーワードと別にもう一つ、もっとモヤモヤしたテーマもあります。

  • 種子法
  • 生物の多様性
  • 遺伝子操作穀物
  • 人への影響
  • 食糧危機

こんな感じです。ドストエフスキーではありませんから、「神の愛」は出てきません。でも最先端技術は、どうなるのか分からない部分を取り入れるとサイエンスフィクションとしては面白いテーマなのだと思います。少なくとも、地球外知的生命体が地球に侵攻してくるよりリアリティがあります。結局のとこと、大人が読める作り話(小説)は、あり得ないと思うけど「もしかしたら?」と思えないと楽しめません。