takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

海外勤務先から、技術士を目指す方へ

海外に長期出張されている方で、技術士を目指し講座を受講して下さる場合があります。

そんな方のお一人から、メールを頂きました。

実は、毎年数名の方が海外から受講して下さっています。

そして、その多くの方が最後まで続きません。

私自身は、海外勤務をしたことがないのですが、大変さは分かります。

送って頂いたメールにあった、海外長期出張者の不利な点です。

 (以下は、メールそのままです。もちろん、許可を得て載せています。)

 

①技術系雑誌、専門系新聞の購入にハンディがある
 新聞を印刷した媒体で取ろうとすると1.5万円/月かかります。
 インターネット配信では5千円ですが、も一つ有用な記事が判りにくい

図書館の利用ができない、専門書の購入が難しい
 中国語の技術専門書は読めないです。また、中国の技術書は
 印刷も悪く、写真や図が少ないという欠点があり、中国人技術者
 への教育にも支障があるような状態です。

③精神的なバックアップがない
 企業が後押ししているならともかく、企業が技術士資格に興味が
 無い状態で勉強するのは、日本でも難しいです。
 一緒に勉強する相手もいない。

④金銭的な問題
 日本での受験指導を受けるには、受講料だけでなく、往復の
 飛行機代、宿泊代などがかかる。

⑤ストレスの問題
 海外勤務者向けの医療保険会社からの報告では、上海近辺の
 日本人駐在者の「死因」は、脳溢血、心臓病がガンや事故死より
 高いです。これは海外勤務によるストレスが最大の原因です。
 自殺も多いと思いますが、「事故死」などに含まれているようです。

 

最後のストレス問題は深刻な問題です。また、事実そのようです。

癌で死ぬのは、要するに長生きするからです。

世界の長寿国のどこを見ても癌大国です。

現役世代が、病死する場合、脳溢血、心臓病は多くなります。

ちなみに、3日間以上の海外出張者は、延べ年間270万人だそうです。

技術者の長期出張は、大きなプロジェクト業務の場合、半年や1年になることはざらです。日本は、土木技術が優れていますから、途上国のインフラ整備に力を貸しています。ただ、その日本の技術者を代表して海外へ向かう方へのサポートは、微妙な感じです。

私は、自分が埼玉在住のため、東京で行われる試験講座に参加することがそれほど大変ではありませんでした。しかし、参加者の方からお聴きすると「仙台」「名古屋」「北海道」と全国からでした。

このITの時代にこれは何とかしなければと思って、通信講座を充実させるようにしています。動画の配信も、グループウェア講座もそのためです。

海外からでも、受験に不利にならないように資料も充実させるようにしています。

ただ、それでも所詮通信講座です。モチベーションのケアは十分かと言えば、決してそうではないでしょう。

他にも海外在住で、技術士を目指す方は大勢いらっしゃると思います。

ご意見がありましたら、送って下さい。

そして、健康管理に注意して下さい。

 

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