ワイシャツの基本
ワイシャツは、スーツの下で動きます。ですから、スーツの動きに合わせて動くワイシャツは、着心地が良いのです。
着心地の良いワイシャツは、長時間着ていても、身体が違和感を感じません。素材には十分拘った方が、良いと思います。
日本では時々、半袖シャツにネクタイを締めて、上着を羽織る方もいますが、あれは反則です。加えて、これも日本では多いですが、ボタンダウンのシャツにスーツを着るのも反則です。とは言え、あまりに多く人がボタンダウンにスーツを着ています。そのため、だれも変に思わなくなったと言うのが正直のところでしょうか。
ボタンダウンのシャツは、元々、スポーツをするときに襟を固定させたいと言うアイデァから生まれました。ですから、フォーマルなスーツの下に着るべきワイシャツではありません。ブレザーなら大丈夫です。ブレザーは、スポーツ用ジャケットですから、ボタンダウンのワイシャツと合うのです。
当然のことながら、冠婚葬祭でボタンダウンのワイシャツは不可です。ビジネスなら、業界によると思います。
私は、カジュアルな場所以外ではボタンダウンのワイシャツを着ることがありません。また、ボタンダウンの場合、襟のボタンは外してはいけません。これも重要な反則です。ネクタイを締めなくても、襟のボタンは必ず締めることです。
次に、襟の高さです。首の長さは人により多少異なりますが、日本人の場合、概ね40~45ミリで合うと思います。スーツを着たときに、後ろから見て15ミリ程度、見えるのが一番綺麗に見えます。
また、正面から見たとき、襟の開き角度は、150~160度が綺麗に見えます。
前回も書きましたが、私は、襟先を丸くするラウンドというスタイルの襟が好みです。これが丁度そのくらいの角度になっています。
日本のオーダーシャツは、普通に注文すると、この角度が狭いようです。いわゆる「ワイド」で注文しないと、150度なんてなりません。レギュラーだと90度以下のものがザラにあります。
Vゾーンの重要な部分ですから、購入の時は気にして下さい。
テーラーフクオカでも、下の写真は「ワイドスプレッド」です。
「レギュラー」だと以下のような開き具合
例えば、テーラーフクオカ以外でも、LaFabricでは、
見て頂ければわかります。
デザインのディテールに関しては、人により好みはあるでしょう。
私は、自分のセンスに自信がないため、クラシックなスタイルに拘っているだけです。クラシックなデザインは、型が決まっていますから、それに従えばできあがりです。あれこれ、悩む必要はありません。また、フォーマルな席でも、失礼なことになりません。
ワイシャツのオーダーメードは、通販でやっているところもあります。しかし、これは自分で測定しなければなりません。少し無理があります。せっかく作るなら、お店でプロにしっかり測定して貰いましょう。
サイズが身体にフィットして、素材がよければこの上ない着心地のワイシャツになるはずです。