takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

相模原障害者施設殺傷事件・その2

 少し開きましたが、前回の続きです。

私は、シャーロックホームズの大ファンで、シャーロキアンを自認しています。

また、警察白書や犯罪白書も好きで、いつも読んでいます。そのため、過去の殺人事件に関しては、「この人変?」と思われるくらい、詳しく知っています。

と言っても、血を見るのは大嫌いなので、私自身がサイコパスになることは絶対にないでしょう。

 

今回の事件は、一人の人間が行った事件としては、戦後最大の殺人事件です。

この事件の前は、2008年10月1日に発生した大阪個室ビデオ放火殺人事件でした。この事件では15名が亡くなっています。

さらにその前は、有名な「帝銀事件」です。こちらは、1948年で12名が殺されました。

(有名なと書きましたが、若い方はご存知ないかもしれません、また、「teiginngikenn」と打って変換すると「低吟事件」と出ますから、もはや有名な事件とは言えないかもしれません)

2001年年の新宿歌舞伎町ビル火災事件(死者44名)や、1990年の長崎屋火災事件(死者15名)も死者数は多いのですが、殺人事件として立証されていません。ですから、大量殺人の可能性はありますが、記録としては、殺人事件ではありません。

しかも、今回はナイフで一人づつ刺殺しています。建物の中で火を着けて一酸化炭素中毒で殺すのと訳が違います。強いて言えば、ISによるテロに近いですが、あれでも機関銃の乱射や爆弾で一気に殺しています。ナイフで一人一人刺し殺すのは、殺意の度合いが異なるのではないでしょうか?

今回の事件に最も近いモノと言えば、2001年の池田小事件、そして「八つ墓村」(横溝正史の小説)のモデルとなった、1938年の「津山30人殺し」だと思います。

 

ここで、前回の私の考えに戻ります。

なぜ、これらの事件を起こすのは、男性なのでしょうか?

これは、日本だけではありません、世界中の殺人事件のデータを見ても、犯人は男性が圧倒的に多いのです。体力の問題ではありません、爆弾や毒殺なら体力に関係無いのです。しかし、爆弾テロでも、毒殺事件でもやはり犯人は男が多いのです。

これは、どう考えても男性の遺伝子の中に、殺人を犯す何かのプログラムが仕込まれていると考えざるを得ません。そうでないと、大雑把に9:1となる殺人犯の性差を説明できないと思います。

また、私は、このことは男性の自殺が多いことにも関係していると思います。世界中のほとんどの国で自殺者の男女比は2:1~4:1で男性が多いのです。

不思議です、誰か解き明かしてくれませんか?

 

今度、以下の本を紹介します。

『人が人を殺すとき~進化でその謎を解く~』:新思索社刊・マーティン デイリー(Martin Daly)とマーゴ ウィルソン(MargO Wilson)著・長谷川員理子と長谷川寿一翻訳。

この本の結論だけを言えば、「殺人は、進化によって作られた人の本性がいわば誤作動することで生じる副産物であろうというもの」です。

決して、殺人は人の本能であると言うものではありません。

直ぐには、書けないかもしれませんが、なるべく早めにご紹介します。