失敗学
昨日は、東京八重洲口にある八重洲ブックセンターに行ってきました。
19時~始まる中尾先生の講演を聴きに行ったわけです。
もちろん、ついに発売になった「続々・失敗百選」も購入しました。
中尾先生は、私も所属している「失敗学会」の副会長で東大工学部の先生です。
一昨年、失敗学会の年次大会でお目に掛かった時、「失敗百選の3作目を企画中です、1年後ぐらいにはだせるかな?」とおっしゃっていたのですが、1年と3ヶ月で発売になりました。私が「3作目と言わず、シリーズ10巻ぐらいまで書いて下さい」と直接お願いしたのですが、「出版社がだしてくれませんよ」と笑っておられたのが印象的です。
もちろん、昨日の講演でも本の販売に関しては一言もありませんでした。
まあ、東大の先生となると、営業活動はしないのでしょう。
今回の失敗百選は、STAP細胞のことまで取り上げていて、新たな知見も得られました。
また、福島の原発事故に関しては、アメリカが作成した「B.5.b」と言う原発のテロ対策用行政命令の話でした。
今度、このブログでもお知らせしようと思います。ようするに、アメリカがせっかく教えてくれた対策を日本の保安院の役人様が「これはテロ対策だから」と東電にも伝えなかったのです。
やはり、色々な意味であの事故は防止できたのでしょう。少なくとも、減災はできたでしょう。
こと危機意識に関しては、平和の国日本はまだまだと感じた講演でした。
最後に、この本はエンジニアや理系の勉強をした方で無くても十分読めます。
また、考えさせられる事例が豊富に載っています。ぜひ購入して読んで下さい。