takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

人類=ホミニン=Hominins-4

 だいぶ新しくなります。今回は、300~350万年前のご先祖様、アウストラロピテクス・アファレンシスです。彼らの骨の化石は随分見つかっています。言い換えると、時代が新しいこともありますが、大勢いたことに証しでもあります。

 男性、女性、幼児の完全な骨格までありますから、研究はそれなりに進んでいま。脳の容積は400~550CC(チンパンジーと同じ程度)、足の骨から直立歩行が可能だったことが分っており、さらに腕の長さから木登りが得意だったことも分っています。また、男性と女性の体格は人間以上に異なり、男性1.5メートル、女性1.0メートルが平均値です。外見は、おそらく直立したチンパンジーと言って良いでしょう(会ったことはありませんが)。ただし、体格の差は(性的二形と言います)、種がことなるのではないかと主張する学者もいます。と、言うのは他の祖先達に比べて男女の体格差が大きすぎるのです。

 彼または彼女らは、道具も使用していました。木で作った槍だったり、打製石器だったりと原始的なものですが、使用していたことは間違い有りません。もっとも、チンパンジーも木の実を割ったりするときに石を使います。ただ、彼らはそれを保管はしません。

 ところで、このアウストラロピテクスには、親戚と考えられる仲間達がいます。

 太字で強調したアウストラロピテクス・アフリカヌスが最初に発見され、人類の祖先と認められたアウストラロピテクスです。「人類アフリカ起源説」を決定づけたのは、アウストラロピテクス・アフリカヌスです。しかし、アフリカヌスに関しては次回にしましょう。