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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

優れた医療機器は患者の命を助け、医師の力になります

 私は、医療機器製造の世界で業務を行ってきました。今は、医薬品製造プラントの世界で業務を行っています。なぜ、医療の世界に入ったのか、就職するとき「医療機なら安定しているだろう」ぐらいに考えて入社したのですが、父の病気のことも頭の中に少しありました。

 私の父は、私が中学2年の秋(昭和51年・1976年)脳溢血で倒れました。以来、平成24年11月に亡くなるまで、様々な病気を併発しながら(癌も腸閉塞もやりました)入院と退院を繰返しリハビリーを続けていました。母の苦労は相当なものだったと思います。

 亡くなる4年ほど前のことです、函館の実家へ帰り父の入院先へ見舞いに行きました。たまたま、主治医の先生がいらしたので、雑談がてら私はこんな質問をしたんです。「先生、父が倒れたとき今の医療技術のレベルだったら、こんなに後遺症に苦しむことはなかったでしょうか?」。先生はこう仰いました「医学そのものは、それほど進歩していませんが、30年前と比べたら医療機器は格段に進歩していますからね、後遺症はあまり残らなかったかもしれません」。

 もちろん、結果論です。どうだったか分りません。ただ、他でも医者と話したときよく言われましたが、「昔と比べて医者の腕が上がってるということはないんですよ、昔は勘で行っていた検査が機械で正確に判断できるようになり、0.1ミリ以下の精度を要求される手術がこれも機械でできるようになったことが大きいんです、ですから良い医療器をどんどん作って下さい」。

「はい、頑張ります」とは言えませんが、作る側の人間としては使命感みたいなものを感じました。また、長年、病気の後遺症に苦しんでいた父を思い出すと、医療器でも、薬でもいいから病に苦しんでいる人を少しでも助けたいと考えて業務を行っています。

 現在、脳外科の手術を行うとき医者は30倍の双眼顕微鏡下で手術を行います。間もなく、これが60倍になります。そうなると、視界が狭くなりますから手術で使う器具もまた、一から作り直しになります。同じ大きさでは視界に入らないため扱いにくいのです。おそらく、60倍の倍率下で脳外科の手術を行うことができるのは、日本、アメリカ、ドイツぐらいです。レンズや術具は、日本製になるでしょう。

 60倍になるとどうなるのか、血管同士の縫合が今より精度良くできるようになります。後遺症は残りにくく、生存率そのものも今より工場するでしょう。良いことづくめですが、高価な術具になるのが欠点です。大量に作って世界中で使用するという訳にも行きません。世界中の医療サービスが同じレベルになるには、まだまだ長い時間が掛かります。途上国では、何年かかるか分りません。

 話は少し変わります。期待以上の効果がでないことが分ってきたため、最近、バイオ兵器が騒がれなくなりました。あれは、一時期「貧者の核兵器」とも呼ばれましたが、今回のエボラ騒動でも分るとおり、バイオ兵器を使って致死性の細菌をまき散らしても被害者がでるのは途上国であって、医療施設の発達した先進国ではたいした被害になりません。テロリスト達は、自分達の国、自分の仲間を苦しめるだけになります。もう、使用されないかもしれません。

 医学・医療は人の命に直結する部分を多く持ちます。そのため、多くの喜びと悲しみを生みます。私のようなメーカの立場の人間でも何件かは直接しっています。全て公開することはできませんが、一部をぼかしてブログに載せましょう。