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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

誰が言い出した「人食いバクテリア」

日常 科学技術

先ず以下は、ヤフーのニュースサイトより

******ここから****** 

Yahoo!ニュース  過去最多 致死率30%「人食いバクテリア」感染激増の恐怖 (日刊ゲンダイ

過去最多 致死率30%「人食いバクテリア」感染激増の恐怖

 昨年から恐怖の“人食いバクテリア”が猛威を振るっている。バクテリアの正体は、一部の人の喉にいる「溶血性レンサ球菌」で、病名は「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」。

 最悪、死に至る可能性もある恐ろしい病気なのだが、国立感染症研究所の調査によると、99年に21人だった感染者は右肩上がりで激増。14年には263人と過去最多を更新している。以前、感染したという50代の男性はこう話す。

「朝起きると右足が軽く痛み、微熱と体のダルさがあったのですが、大したことないと思い普段通り出社しました。ところが、昼ごろに痛みがヒドくなり、見ると赤く腫れ上がり熱を帯びていた。しばらくすると、激痛で歩くことすらできなくなり、慌てて救急車を呼びました。入院して事なきを得ましたが、医者から<もう少し遅ければ右足を切断せざるを得なかった>と言われました」

■いつ誰でも感染の可能性

 これは、まだまだマシな例で、発症すると発熱、倦怠感、発疹から始まり、数時間で急速に筋組織の壊死に至り、多臓器不全で命を落とすケースもある。主な感染経路は、保菌者のツバが傷口に付着するなど飛沫感染だ。致死率は30%で、突発的に発症するという。老若男女、春夏秋冬を問わず、いつ誰にでも感染する可能性があるというから恐ろしい。

 新渡戸文化短大学長の中原英臣氏(ウイルス学)はこう言う。
「最初は風邪のような症状しかないので、放っておく方も多いのですが、症状を感じたら、すぐに病院に行って診てもらうべきです。高齢者や子供、免疫力が落ちている方は重症化しやすいので注意が必要です」

 インフルエンザ対策で一安心、とはいかなそうだ。

 

*************ここまで*************** 

 

 なぜ、この病気に「人食い」と言う恐ろしげな形容詞が付いたのかよく分らない。しかし、いくらなんでも言い過ぎです。

 先ず、ここで言っているのは「溶血性レンサ球菌」のことですが、俗に「人食いバクテリア」と呼ばれるバクテリアは、この他「ビブリオ・バルニフィカス」もあります。どちらも筋肉などの細胞を壊死させるため「人食い」と名付けられたのでしょうが、バクテリアそのものが人間を食べるはずはありません。昔、密林の未開部族を「人食い人種」等と言っていましたが、それと同じです。人食い人種はどこにもいませんし、人食いバクテリアもいません。

溶血性レンサ球菌」、「ビブリオ・バルニフィカス」、共に免疫力が落ちている高齢者には怖い病気ですが、一般の人がこれを恐れる必要はありあせん。道路を横断する時の方がよほど怖いからです。何時でも誰でも感染と言いますが、交通事故だって何時でも誰でも遭遇します。

 もちろん、マスコミが上記のようにセンセーショナルな書き方をするのは常套手段であって、この記事だけ特にひどいという訳ではありません。それは、分っています。ただ、インフルエンザは、1,000人以上の命を奪っていますが、溶血性レンサ球菌」と「ビブリオ・バルニフィカス」を合わせても10~20人程度です。また、このバクテリアは、一般の健康な人が保菌者であり、喉や鼻の粘膜に存在します。多分、私もこれを読んでいる皆さんも、あるいは上記の記事を書いた「日刊ゲンダイ」の記者も、検査をすれば陽性です。誰かから感染して発病するのではありません。

 お願いですから、煽り記事は止めましょう。