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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

生きているもの(生物)-4

 多くの方が誤解していますので、最初に説明します。「有性生殖」と言う言葉があります。実は、性の過程はは生殖の反対です。生殖では1個の細胞が2個に、4個にと分裂します。性の過程はその逆に2個の細胞が融合して1個になります。生殖が続いていくには性は必要ないのです。

 多くの単細胞生物や一部の動植物は、性なしにいつまででも生殖を続けます。受精なしに発生をとげていく卵の生殖は単為生殖とか処女生殖と言われます。昆虫には、単為生殖する雌だけからなる種がいくつもあります。は虫類にも、遺伝学的に自分と同じ娘ばかりを産む雌だけからなっている種があるのです。アメリカのハシリトカゲの一つであるアレチハシリトカゲはそうした種です。

 ジョン M スミスは、「性による生殖はコストがかかるので、無性的な生殖に比べて生存に不利である、なぜいま多くの生物で性が見られるか?」と言う疑問を投げかけ、以来、性は生物学上の重大な謎の1つとなっています。

 前回、遺伝子を混ぜ合わせるには能くできた方法だと説明しました。しかし、そのためのコストも膨大です。そもそも、相手と上手く巡り会えないかもしれないのです。生物学界では「性の2倍費用」と言います。鳥類以上の高等な生物は皆有性生殖ですから、私たちの祖先(数億~何千万年も前の)は、倍の費用を掛けても単為生殖ではなく有性生殖を選んだのです。遺伝子のミックスはそれほど有利なことだったのでしょうか?それとも、他にも有利な点があったのでしょうか?もう少し考えてみましょう。

 ちなみに、もし、人間が単為生殖で男女というものが初めから無ければ、今あるありとあらゆる芸術作品は生まれなかったのではないかと思います。当たり前ですが、「恋愛」という言葉すらないでしょう。ちょっと、想像できませんが単一生殖を行うように進化した人間を扱うSF小説なんてあるのでしょうか?少し調べましたが見つけることはできませんでした。どなたか、ご存じでしたら教えて下さい。

 明日に続きます。