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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

倫理問題を考えよう:カンビュセスの籤

技術士対策講座、初日からお申し込みを頂きました。

本当に感謝いたします、今年、必ず合格しましょう。

 

さて、少し間が空きましたが倫理問題に戻ります。

 

『カンビュセスの籤』(カンビュセスのくじ)は、藤子・F・不二雄(発表時は藤子不二雄名義)さんが書いたSF漫画です。『別冊問題小説』(徳間書店)1977年1月号に掲載されました。終末戦争後の世界に身を置かれた男女の通して、人間が生きることの意味を問うています。恋愛場面はありません。

あらすじは、いつものようにWikiから省略して転載します。

紀元前500年頃、ペルシア王カンビュセスは5万の軍勢でエチオピア遠征を企てます。しかし、無謀な侵略戦争だったため、食糧は尽き、乗馬も草木も食べ尽くした兵士達が生きるために選んだ手段は、10人が1組となって籤(くじ)を引き、当たった1人を糧食とするという残酷なものでした。
 籤に当たった兵士サルクは逃亡し、霧のかかった地で追っ手を撒くのですが、霧から抜け出た時、そこには不毛の沙漠が広がっていました。やがてサルクは遠くに建物らしきものを見つけ、助けを求めて中に入ると、そこは見たこともない空間が広がり、言葉の通じないエステルという少女がいました。そこで、力尽きたサルクは意識を失って倒れます。
 気が付くと、サルクは小さな部屋のベッドの上に寝ており、見たこともない服に着替えさせられた上に、生やしていた顎鬚も綺麗に剃られていました。そこへエステルが食料と水を持って入ってきましたが、サルクはその少なさに不満を抱きます。その後、勝手に食料を持ち出そうとしたのですがエステルに見つかり、理不尽なほどに激怒され、さらに足枷を嵌められ、行動を制限されてしまいます。サルクは、隙を見て逃げ出すこともできず、決まった時間に水と食料を供給され続けます。
「自分は何のためにここにいるのか」サルクは解らないまま月日が経過して行きました。やがてその食料も最後の分となり、エステルは次の「冬眠」の時が来たと告げます。そのためにはサルクの協力が必要で、互いの意思の疎通を図るために、エステルは壊れていた児童翻訳の機械の修理を急ぎます。
 翌日、翻訳の機械が直り、2人はようやく会話が出来るようになります。サルクの事情を聞いたエステルは、今度は自分の身に起こったことをサルクに語り始めます。ここは23万年後の未来の地球で、人間同士の終末戦争で荒れ果てて、植物も育たない状況でした。生き残った人類だけでシェルターに身を潜めており、シェルターでは全員が限度1万年の人工冬眠装置に入り、その間に宇宙に向けて救援信号を送っていたのです。しかし、1万年の間何の返答もなく、食料は底をつく。次なる1万年間の冬眠をとるには、食料を摂取し、体を休養させる必要があった。そこで、冬眠のたびに籤で1人を選び、食料(ミートキューブ)にして生き延びるという手段をとってきたのです。それを続けた結果、エステルが最後の1人になってしまったのです。
 この話を聞いたサルクは、自分が食べたミートキューブが人間であると知り、愕然とします。エステルは2本の籤を差し出し、どちらが食料になるか籤引きで決めると言い、「籤を引いて」とサルクに詰め寄ります。サルクは、ためらいながら籤を引くのですが、「何故そこまでして生き延びなければならないのか」と言い放ち、引いた籤も見ずに投げ捨てて、まだどこかに食料があるかも知れないと、外の世界に飛び出します。エステルはサルクを呼び止めようとし、「私達には生き延びる義務があるの」と彼の背後から必死に語り続けました。
 数時間後、やはり外には不毛の沙漠しかないと悟ったサルクは、食料になる決心をしてシェルターに戻ってきます。しかし、待っていたエステルは、サルクの引いた籤はハズレの籤で、食料になるのは自分だと話しました。サルクはそれを咎めるのですが、「籤は絶対」とエステルは自分がサルクの食料になることに何の抵抗も示しませんでした。

  こんな感じのお話ですが、なんとアニメ版を動画でみることができます。


『カンビュセスの籤』 ‐ ニコニコ動画:GINZA

 

 動画は30分程度です、オリジナルは見ていませんがおそらく、全編だと思います。本で読むと30分掛かりませんが、絶版なので手に入れるのが難しい本です。どちらでも良いですから一度読むか見るかした方が良いと思います。

 私自身は、この物語の意見には賛成できません。また、藤子不二雄氏がどう考えていたのか分りません。物語の中で作者の立場が表明されていないからです。

 明日に、続きます。