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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

安全な社会-4

科学技術 日常

 事故には、労働災害と一般家庭での事故があります。注意しなければならないのは、同じ「転落事故」でも場所と原因が全く異なることです。

 労働災害での転落事故は、脚立、移動式足場で発生します。高い鉄骨の上から落ちるということはそんなにありません。ちなみに、高所作業の専門家である「鳶」職の職人さんは、まだ安全帯を引っかけるものが無いときに高所で作業を行いそれを誇りにしています。しかし、安全大国と言われるスゥエーデンでは、クレーンにロープを掛けて高所作業者をサポートし、万一のときは転落を防止しているそうです。クレーンそのものも、時々事故を起こしますからどちらが安全なのか私は分かりませんが、それで転落事故が防止できているなら効果はあるのでしょう。

 一方、一般家庭の転落事故は、階段で発生しています。ですから手摺りが有効なのです。家の中だけではなく歩道橋のような外の階段では若い女性の転落事故もあります。原因はお分かりですね。そうです、ハイヒールです。足を綺麗に見せるために命を掛けていることになりますが、恐らく本人は命を張っているつもりはないでしょう。ハイヒリールを履いて歩くときは颯爽と歩きたいと思うのでしょうが、下りのときは手摺りを使って下さい、特に路面が濡れているときは危険です。いくら、スタイルがよく見えて、颯爽と歩いていても階段から転落して頭から血を流して倒れていたら格好良くありません。

 私はぜひやってみたい事故防止教育があります。自動車の免許更新の時、事故のDVDを見せられると思います。あの映像を、コンピュータグラフィックの力を借りて本人の顔、姿にできないものでしょうか。そして、事故に遭遇して自分が大怪我をしている映像を見せるのです。もっとも、慣れてしまえば何でも同じかもしれません。しかし、全く知らないスタントマンが事故を実演している画像より効果はあると思っています。

 家庭内で発生する高齢者の事故もご本人の写真を借りて安く作ることができれば良いと思っているのです。「縁起でも無い」と思う人もいるでしょう、しかし、「縁起でも無い」から注意すると思うのですが如何でしょうか。

 当たり前ですが、誰でも自分は大丈夫と思っています。高さ50センチの脚立を使い、蛍光灯を取り替える作業をして転んで足の骨を骨折したおじいさんも、頭の中では若い頃の体の動きがイメージされているそうです。つまり、グラッと来たら飛び降りられると思っているのです。

 最後に、蛇足になりますが、「敬老の日」に老人福祉法という法律を読んでいて吹き出しました。皆さん、読んだことがありますか、以下、1条~3条です。私が吹き出したところは太字です。

老人福祉
(昭和三十八年七月十一日法律第百三十三号)
 第一章 総則

(目的)
第一条  この法律は、老人の福祉に関する原理を明らかにするとともに、老人に対し、その心身の健康の保持及び生活の安定のために必要な措置を講じ、もつて老人の福祉を図ることを目的とする。

(基本的理念)
第二条  老人は、多年にわたり社会の進展に寄与してきた者として、かつ、豊富な知識と経験を有する者として敬愛されるとともに、生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障されるものとする。

第三条  老人は、老齢に伴つて生ずる心身の変化を自覚して、常に心身の健康を保持し、又は、その知識と経験を活用して、社会的活動に参加するように努めるものとする。
2  老人は、その希望と能力とに応じ、適当な仕事に従事する機会その他社会的活動に参加する機会を与えられるものとする。

 

 

 長年生きてきたからと言って、豊富な知識や経験があるとは言えないし(忘れていることも多い)、加齢に伴う体と頭の自覚ができないから困っているんですよね(自戒)。