takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

目的と目標

 昨日は、モチベーションのことを書いたのでその続き。昨日書いてから考えましたが、ここまで来るとモチベーション云々と言っても僅か2週間の話です。言ってみればラストスパートの状態です。理屈を捏ねているより、我武者羅に突き進んだ方が良いかもしれません。

 技術士を目指し試験前の「ドキドキ感」に悩まされる人は、何のために試験を受けて技術士になるのか考えましょう。私が技術士を取得しようと思ったのはあくまで目標であって目的ではありませんでした。なぜ、技術士になるのかそれが「目的」です。理由と言い換えても良いと思います。

 目標は、試験合格で良いのです、目標には結果を測定できる具体的な数値や期限があります。技術士試験を受けて合格すれば目標に到達したことになります。私は、山登りをしませんが山頂に到達すること、それが目標達成です。目的はその後ろにあります、「どうして山に登るのですか?」、「そこに山があるから」これを言い換えると「どうして、技術士になるのですか」、「技術士という資格があるから」となります。私は、どちらもダメだと思います。これでは、「技術士になりました」、名刺に技術士と入れてもらって、会社から手当か合格報奨金を貰って、家族でファミレスに行って、「パパ、すごいね!」と子供に言われてお終いです(私は、名刺も手当も報奨金も無しですが)。

 目的を持ちましょう。と言って国家資格である技術士は法律でその目的が定義されていますが、法律の条文のような抽象的な目的ではダメなんです。何度も載せましたが、技術士の目的は以下の通りです。

 
第一条  この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
(定義)
第二条  この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。

 ( )書きは省略しています。

 

  これは、あくまで法律上の目的です。この抽象的な条文の中からあなたの具体的な目的を紡ぎ出して下さい。これが、明確な人は筆記試験の後の口頭試験は楽勝です。