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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

ハラールとハラーム-4:断食は「だんじき」と読みます

日常

 今回は、ハラールとは直接関係ありませんが、イスラームの掟の中でも有名な「断食月-ラマダーン」についてお話しします。
「断食(サウム)」は、イスラム教徒の義務です。また、断食そのものを「ラマダーン」と思っている人もいますが、それは間違いです。ラマダーンとはあくまでもヒジュラ暦(主にイスラム教社会で使われている暦法および紀年法)における月の名です。

註:断食は「だんじき」と読みます、「だんしょく-(暖色・男色)」ではありません。

各月の名称は以下の通りです。

  1. 第1月 - ムハッラム
  2. 第2月 - サファル
  3. 第3月 - ラビーウ・アル=アウワル
  4. 第4月 - ラビーウ・アッ=サーニー
  5. 第5月 - ジュマーダー・アル=ウーラー
  6. 第6月 - ジュマーダー・アッ=サーニー
  7. 第7月 - ラジャブ
  8. 第8月 - シャアバーン
  9. 第9月 - ラマダーン
  10. 第10月 - シャウワール
  11. 第11月 - ズー・アル=カアダ
  12. 第12月 - ズー・アル=ヒッジャ

 上記の中の9番目の月が断食を行う月、ラマダーンです。

 さて、ラマダーンの一月間全く何にも食べないのでしょうか。それは、違います。日の出前、空が白くなってきた頃から日没までの時間帯が断食時間です。ですから、日没から翌朝未明までの間に水分を含めて1日分の食事を摂ります。また、子供や妊婦、病人や重労働者など、合理的な理由がある人は断食を免除されます。ですから、ひと口に「断食」と言ってもその適用範囲は柔軟性があります。アッラーは、慈悲深い予言者だからです。また、免除された人でも、後で断食をやり直す必要のある場合もあります。例えば、旅行中のムスリムイスラム教徒)は、断食しなくても良いのですが、帰ってきたら時期をずらして断食しなければなりません。

 その断食月ですが、寝る前に1日分の食事を大量に摂ります、ですから断食月には体重が増える人が多いそうです。また、空腹の状態で食べまくりますから摂取する食事の量も多いそうです。言い換えると、ラマダーンの月は、食品を売る店の売り上げが上がります。

 もちろん、断食はダイエットや健康管理のために行うのではありません。断食はヒジュラ(西暦622年前後に、ムハンマドとその信者達がメッカでの布教を諦め、アビシニアやヤスリブなどへと移住したことを指します)の道中の苦難を追体験するために行われるものです。これも、言い換えると苦難の旅をしたムハマンドの苦しさの追体験です。

 ラマダーン中には世界中のイスラム教徒が同じ試練を共有することから、ラマダーンはある種の神聖さを持つ時期であるとみなされています。湾岸戦争の最中も米国はこの期間、攻撃を中止しています。

 とは言え、夜中にまとめて食べても日中はお腹が減ります、年寄りは良いとしても、青年、壮年ぐらいの人で働いている人ならなおさらでしょう。そのため、イライラがつのり、交通事故が増えるという話もあります。

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