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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

腕時計のその後

日常 科学技術

 ここのところ、毎日更新できないのですが、13日のブログでスイスの時計産業のことを書きました。今日は、日本のクオーツ時計に負けたその後のことを書きます。

 

 日本の時計メーカはクオーツ腕時計によって、1970年代、80年代と世界市場を独擅しました。しかし、平成の御代に変わりバブルが崩壊した1990年代になると様子が変ってきます。クオーツ時計は、とても安価に作ることが可能です。中国を代表とするアジアの新興国は安い人件費を武器に格安の腕時計を市場に投入し始めます。なにしろ、100円ショップで買えるクオーツ式腕時計まであるのです。クオーツですからそれなりに時間は正確です。電池交換はできませんが、電池交換するより腕時計そのものの方が安いのですから誰も文句は言いません。

 

 さらに、1個20万円を超えるような高級品の腕時計では、スイスの腕時計が甦ってきました。機械式の時計の内部が見えるようなデザイン、老舗のブランド力を活かした装飾品のような腕時計。このクラスの腕時計では、やはり日本の時計メーカのブランド力はスイスに勝てないのです。これは、歴史と伝統に帰還する問題でしょう。

 

 一方、この間日本の時計メーカはどうしていたのでしょう。日本の腕時計は、ソーラ電池を搭載し、電池交換を不要にしました。さらに、原子時計の正確な信号を電波で受信して秒単位の誤差を修正する電波時計(内部はクオーツ)を市場に投入しています。ですが、クオーツ腕時計の黎明期に世界市場を席巻した勢いはありません。高級機をスイスに巻き返され、低価格品では中国に負け、その中間で高機能腕時計を販売している状態です。数量は多くありませんし、原価は高いですから、利益率はそれほど高くはありません。逆に言うと、ユーザにとっては、良い時計と言うことになります。

 

 私自身は、現在、カシオのソーラ電池搭載電波時計をメインで使用しています。1万円より少し高い程度のものです。当然ですが全く狂いません。また、ウレダンベルトなのでとても軽量です。さらに言えば、今後も1,000円の腕時計や、何十万もする機械式腕時計を購入することはないでしょう。なにしろ、エレクトロニクスは大好きですから。