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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

福島原発事故-16

4号機で起こつたことの概略

 

 4号機は、2010年11月30日(事故の3.5カ月前)から定期点検に入っていました。圧力容器内のシュラウド(圧力容器内の機器を支えるステンレス製の円筒、強い放射能を持つ)を交換するという大規模な工事が予定されていた関係から、全燃料が使用済み燃料プール(SFP : Spent Fuel Pool)へ取り出されていました。そのため、圧力容器内には燃料棒は入っていません。しかし、プールに貯蔵されている燃料の本数が多かったことなどから、事故直後には4号機のSFPが最も危険視されていました。

 ですが、3月16日、ヘリコプターからの目視で4号機のSFPは満水に近いことがわかりました。そのため、3号機への散水を優先し、4号機への散水は3月20日からに順延されました。停止していた4号機が水素爆発した原因は、3号機からベントで出された気体が、3・4号機共用の排気塔に出ていく前に、一部が4号機原子炉建屋に逆流したことにあります。4号機には、これを防ぐ逆流防止弁が備えられていなかったのです。そもそも、水素の大量発生を想定していないのですから、逆流防止弁が備えられているはずがありません。運転停止中だった4号機の爆発は、原子力関係者に衝撃を与えましたが教訓ともなりました。

 

註 : 使用済み燃料の貯蔵本数は以下の通り。

1号機 : 292本

2号機 : 587本

3号機 : 514本

4号機 : 1331本

 

 事故の6日後、17日からは東京消防庁のポンプ車による放水が始められました。最初は3号機、続いて20日からは4号機にも開始されました。さらに、3月22日からは、通称キリンと呼ばれる60メートルのアームを持つコンクリートポンプ車が放水を開始、これによりどの原子炉にも安定して放水を行うことができるようになりました。関係者は一安心したでしょう。他のポンプ車はこれで不要になっています。