takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

平成25年度技術士試験合格発表と合格率

 昨日は、技術士試験の合格発表がありました。合格したかた、涙をのんだ方それぞれだと思います。合格した方はなるべく技術士登録をして下さい。技術士会にも入りましょう。技術士は、二次試験に合格しても登録しなければ技術士ではありません。登録しない方は、二次試験合格者です。折角ですから登録して技術士になりましょう。

 それと、一般部門の合格者の方は次に総合技術監理部門の取得を目指して下さい。合格率は低くて大変ですが、逆にやりがいもあります。リスクマネジメント、トレードオフ全体最適化を念頭に置いて勉強すれば良いと思います。それが、分かると一般部門より総監の方が簡単です。ぜひダブルホルダーを目指しましょう。

 

 残念ながら涙を飲んだ方は、リベンジしましょう。筆記に受かって口頭試験で落ちた方は、受験申込み書の業務経歴と、業務の詳細と呼ばれる720字の小論文を見直して下さい。ここの書き方が悪いと口頭試験が難しくなります。簡潔にそして的確に皆さんの技術者人生を申込み書にまとめて下さい。

 筆記試験がダメだった方は、論文試験の書き方から勉強をやり直しましょう。書き方にはコツがあります。スキルですから、練習すれば誰でもマスターできます。特別な物ではありません。技術士会のサイトから過去問をダウンロードして600字詰めの原稿用紙に書くところから始めましょう。なるべく、技術士の方に添削して貰った方が良いのですが、それができない方は、書いた文章を音読してみて下さい。声に出して読むと文章の善し悪しは分かりやすいものです、試して見て下さい。

 

 今回の各部門別合格率(対受験者数)は、以下のようになりました。ブログの画面だと見づらい方は、上記リンクで技術士会のサイトをご覧下さい、PDFになっています。

             (申込者)、 (受験者)、 (合格者) (対受験者合格率)

機械部門    1,076、  916、   209、  22.8%

船舶・海洋部門  10、   9、    4、  44.4%

航空・宇宙部門  31、  27、    7、  25.9%

電気電子部門  1,661、 1,362、  263、  19.3%

化学部門     130、  116、  29、  25.0%

繊維部門     43、   40、  10、   25.0%

金属部門     124、  109、  30、   27.5%

資源工学部門   35、   24、   7、   29.2%

建設部門   17,652、  12,218、 1,834、  15.0%

上下水道部門  1,899、  1,479、  268、  18.1%

衛生工学部門   757、   611、  98、  16.0%

農業部門     898、   655、  131、  20.0%

森林部門     305、   247、  52、   21.1%

水産部門     152、   120、  26、   21.7%

経営工学部門   194、   160、  39、   24.4%

情報工学部門   563、   470、  118、  25.1%

応用理学部門   734、   602、  117、  19.4%

生物工学部門   58、    43、   16、  37.2%

環境部門     701、   521、   91、  17.5%

原子力放射線部門 115、  101、   21、  20.8%

総合技術監理   4,259、  3,293、  431、  13.1%

 

 全体では、受験申込み者が31,397名、受験者が23,123名、合格者は3,801名、そして合格率は16.4%となったようです。毎年のことですが、8,274名の方が申込みだけで受験されていません。当然ですが、受験しなければ絶対受かりません。受験料14,000円も払うのですから受けましょう。全然勉強できなくて受からないと思っても本番の雰囲気を実感できます。とても良い経験になります。申込みをしたら必ず受験しましょう。

 

 最も合格率が低かったのは、総合技術監理部門の13.1%、続いて建設部門15.0%、衛生工学部門16.0%となっています。この辺りは、この数年同じようなものです。ただし、合格率にあまり拘る必要はありません、私は、気にしませんでした。今回(平成25年度)は、試験制度が変更に1回目です。特に口頭試験が変りましたから、口頭試験の合格率は上がっています。最初だから少し甘くなるのです、ですから来年は合格率が少し下がると思います。と言っても僅かの差です、100人中合格者が15人か18人か程度の差です。そんな誤差のようなことを気にしないで勉強しましょう。そうすれば、受かります。何の試験も同じでしょうが、頭の良い人が受かるのではなく、努力した人が受かります。

 宜しければ論文の添削、無料で承ります。