福島原発事故-4
当日の状況
福島第一原発は、東京電力が最初に建設し営業運転を開始した原子力発電所です。場所は、福島県浜通りの双葉郡大熊町と双葉町にまたがり、広さは350万平方メートルあります(大雑把に1900メートル×1850メートルぐらいの広さです)。
地理的に書くと、いわき市からは、北に40キロ、郡山市から東に55キロに位置しています。この場所に原子力発電所が建設された経緯としては、1958年頃から、福島県と東京電力は協力して原発建設の予定地を探していたらしいのですが、当時の県知事と後の県知事で当時の国家議員だった人が色々と画策していたようです。大熊町も双葉町も当時の人口は7000人、産業はなく過疎化が進む田舎町だったため本音としては原子力発電所という大きなエネルギー産業は魅力だったと思います。
この発電所には、1号機~6号機までの発電機があるのですが、まとめると以下のようになっています。
1号機 : 1971年3月運転開始-BWR-3型-出力46.0万KW-GE社製
2号機 : 1974年7月運転開始-BWR-4型-出力78.4万KW-GE・東芝社製
3号機 : 1976年3月運転開始-BWR-4型-出力78.4万KW-東芝社製
4号機 : 1978年10月運転開始-BWR-4型-出力78.4万KW-日立社製
5号機 : 1978年4月運転開始-BWR-4型-出力78.4万KW-東芝社製
6号機 : 1979年10月運転開始-BWR-5型-出力110.0万KW-GE・東芝社製
この内、3月11日当日は1号機~3号機までが定格出力で営業運転中、4号機~6号機までは定期検査中で停止していました。