福島原発事故-1
序章-1
そろそろ、福島原発のことに入ろうかと思います。原子力のことは30回ぐらい色々と書きましたからこのブログを読んで下さった方なら基礎的な知識は十分ではないかと思うからです。今年1年、技術士試験のことを書く時以外は、福島原発の事故について書き続けます。また、資料整理のため、土日はお休みします。何でも沢山書けば良いと言う訳ではないからです(どうでも良いことを書いて、お茶を濁すこともあるかもしれませんけど)。
以下、今回のために購入した資料です。逆にこれ以外は使わない予定です。
ただし、「You Tubeの東電テレビ会議」は、参考にします。
- 政府事故調中間・最終報告書 2巻セット-メディアランド
- 国会事故調報告書-徳間書店
- 福島原発で何が起こったか・淵上正朗他-日刊工業新聞社
- 福島原発事故はなぜ起こったか 政府事故調核心解説・畑村洋太郎他-講談社
- 検証 東電テレビ会議-朝日新聞社
- 福島原発事故東電テレビ会議49時間の記録-岩波書店
- 福島原発事故タイムライン2011?2012-岩波書店
- 福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書-ディスカヴァー・トゥエンティワン社刊
- 死の淵を見た男・門田隆将-PHP研究所
- 「原発事故報告書」の真実とウソ・塩谷喜雄著-(文春新書)
- 福島第一原発ー真相と展望・アーニー ガンダーセン-(集英社新書)
- 未曾有と想定外─東日本大震災に学ぶ・畑村 洋太郎-(講談社現代新書)
- 4つの「原発事故調」を比較・検証する・柴田鉄治-水曜社
- 福島の?と真実・高田純-医療科学社
- 放射線と冷静に向き合いたいみなさんへ・ロバート ピーター ゲイル他-早川書房
- 「つい、うっかり」から「まさか」の失敗学へ・中尾政之-日科技連出版社
- 原発再稼働「最後の条件」・大前研一著-小学館
- 未刊・福島第一原子力発電所事故その全貌と明日に向けた提言・日本原子力学会-丸善出版(予約済み)
- 次世代に伝えたい原子力重大事件&エピソード・飯高 季雄-日刊工業新聞社
- 原子力防災・松野元-三省堂書店
以上20冊です。最後の2冊は、2011・3・11の前に出版された本ですので福島の事故がテーマになっている訳ではないのですが良く書かれた本です。そのため、資料に加えました。また、資料の中心となるものは、勿論、政府と国会の調査報告書です。しかし、今回の事故は東京電力という特殊な民間会社の事故であり、結局のところ一次データは全て東京電力から提出されています。まだ、精読していませんが、独立調査委員会の報告書も含めてデータそのものにそれほど大きな違いはありません。
ただし、ある程度は仕方がないにしてもあの調査報告書は、一般国民には読めない本です、専門用語にあふれていますし、工学系の基礎知識を前提に書いています。私は、避難生活をされている方を含めて事故の詳しい経緯や原因を知って欲しいと思います。
また、これは学術的調査でも研究でもありません。半分は頼まれた仕事ですが、私も興味があることなので喜んで承りました。新しい発見があれば良いのですが、どうなるでしょうか。現地へ足を運んで直接調査する訳ではありませんが、メカニズムと安全工学に関してはプロのエンジニアなので普通の人が資料を読むより何か分かると思います。
私は、一般の人を含めてあの事故の詳細を知り、どうすればあの事故が起こらなかったのかを明らかにできれば良いと思っています。その上で、原発を止めるもよし、再稼働するならするで絶対にレベル4以上の事故、つまり外部に放射性物質が漏れるような事故を起こさないようにするにはどうすれば良いのかをまとめてみたいと思います。
前にも書きましたが、電力などの社会基盤に関する安全リスクは、社会全体で決める必要があります。整える側は、隠し立てせず、全てオープンにして発電所を作らなくてはいけません。その情報公開の時、このブログが役に立てば良いと思って書くことにします。